石川県での災害リハビリテーション支援に参加しました

公開日 2024年04月30日

 2024 年1月1日に発生した能登半島地震にて甚大な被害が発生したことをうけ、石川県より一般社団法人日本災害リハビリテーション支援協会(JRAT※)を通じて、全国の地域JRATに派遣要請がありました。

 島根JRATからは2チーム(当院からは森脇作業療法士が2/7・8に、熊谷言語聴覚士が2/21~23に参加)を派遣し、1.5次避難施設に位置付けられている「いしかわ総合スポーツセンター」にてリハビリテーション支援活動を行いました。

 

 1.5次避難施設では、輪島市、珠洲市、志賀町等から避難された約120名の要支援者や要介護者が滞在されており、認知症や片麻痺等の病気や障がいを持っておられる方々が避難されている場所です(写真1)。私たちは、避難者の災害関連死の予防に向けて、身体機能、生活機能の評価や運動指導、段ボールベッドの位置調整、仮設トイレや浴室の環境調整などを行いました(写真2)。

 

 避難生活が長期化し、日に日に全身状態が悪化している被災者を目の当たりにすることも多く、能登半島地震の過酷さ、深刻さを肌で感じました。発災して4か月が経ちましたが、被災者の皆様の体調が心配されています。引き続き、私たちが出来ることに取り組んでいきたいと考えています。

 

 

※JRAT(一般社団法人日本災害リハビリテーション支援協会/JAPAN DISASTER EHABILITATION Assistance Team)

「大規模災害時において、救急救命に継続したリハビリテーションによる生活支援等により、生活不活発病等の災害関連死を防ぐ」ことを目的とした団体であり、島根JRATについては当院リハビリテーション部が事務局を担っています。

 

 

1.5次避難施設の様子

写真1:1.5次避難施設の様子

活動の様子

写真2:活動の様子

【お問い合わせ】リハビリテーション部 TEL:0853-20-2457