島根大学産学連携センター地域医学共同研究部門
 平成27年8月27日(木)~28日(金)に,大学等の技術シーズ(研究成果)と産業界のニーズの出会い(マッチング)を目的とした国内最大級の産学マッチングイベント「イノベーション・ジャパン2015~大学見本市&ビジネスマッチング~」が東京ビッグサイトで開催されました。毎年,400展示があり2万人以上の企業関係者が来場するイノベーション・ジャパンの開催により,これまで多くの新技術が実用化されています。12回目となる今回は,情報通信,環境保全・浄化,ライフサイエンス,低炭素・エネルギー,医療,マテリアル・リサイクル,装置・デバイス,シニアライフ(高齢社会),ナノテクノロジー,防災の10分野について,大学・公的研究機関から最先端研究の成果が展示発表されました。産業界と大学等の有機的な交流により,本邦の科学技術イノベーションの加速が期待されます。

 島根大学からは,医学部整形外科学の今出真司助教が「匠の技を再現!精密加工は手術におけるコロンブスの卵。」を出展し,当部門からは中村守彦教授が参加しました。骨折治療では,医師が手作業で骨を形成しています。その精度には限界があるため,匠の精密加工を手術室で再現できる精密加工装置を産学連携で開発しました。本装置により,3次元加工による高精度かつ迅速な骨形成が手術室で可能になります。この再生医療技術は,薬機法(旧薬事法)の制限を受けないことから,臨床応用の早期実現が可能です。また27日には,JSTショートプレゼンにおいて,今出助教が本技術シーズの概要について平易に説明しました。

本研究シーズの詳細は下記をご参照ください。

※イノベーション・ジャパンのページ
「匠の技を再現!精密加工は手術におけるコロンブスの卵。」

※産学連携センター研究シーズ集のページ
「骨折治療用の骨製スクリュー」
左から,島根県産業技術センター 中澤耕一郎氏,
医学部 内尾祐司 教授,医学部 今出真司 助教,
産学連携センター 中村守彦 教授,
(株)ナノ鈴木雄太氏,産学連携センター 北村寿宏 教授
展示説明(今出助教)
今出真司助教によるショートプレゼンテーション

Collaboration Center Shimane University
「イノベーション・ジャパン2015-大学見本市」に出展・参加しました