島根大学産学連携センター地域医学共同研究部門
 平成26年9月26日(金)に,米子コンベンションセンターBiG SHiPにおいて,山陰地域の大学や高専および公設試験機関の技術シーズを紹介する「山陰発技術シーズ発表会inとっとり2014」が開催されました。
 本発表会は,島根・鳥取両県の研究機関が保有する最新の研究成果を詳細に紹介し,企業等がこれらの新技術を活用する契機となることを目指しています。
 今回は,9テーマのシーズが発表され,島根大学からは医学部腫瘍生物学講座の松崎有未教授が,「超高品質なヒト間葉系幹細胞を用いた再生医療戦略」と題して,ヒト間葉系幹細胞について分かり易く解説し,最先端の再生医療について発表しました。従来より使用されてきた間葉系幹細胞は増殖能力に劣りますが,高度な選別技術により得られる超高品質なヒト間葉系幹細胞は増殖力が高く,再生医療に必要で十分な細胞を使用できます。iPS細胞に比べて安全性が期待でき,島根大学医学部で進める臨床応用への取り組みが紹介されました。

■島根大学 松崎有未 教授の技術シーズについての問合せ
島根大学産学連携センター 地域医学共同研究部門 担当:中村
TEL:0853-20-2912 E-Mail:cmrc@med.shimane-u.ac.jp

■山陰発技術シーズ発表会inとっとりについての問合せ
中国地域産学官連携コンソーシアム 鳥取事務局 担当:加藤
鳥取大学 産学・地域連携推進機構内
TEL:0857-31-5703 E-Mail:chizai@adm.tottori-u.ac.jp

松崎教授の発表風景

【日 時】平成26年9月26日(金) 10:10〜12:20 / 14:40〜15:45
【会 場】米子コンベンションセンターBiG SHiP
【主 催】とっとり産業フェスティバル2014実行委員会,
      中国地域産学官連携コンソーシアム(さんさんコンソ)









【プログラム】
 
Collaboration Center Shimane University
「山陰発技術シーズ発表会inとっとり2014」開催
10:00-10:15  開会挨拶 鳥取大学 理事(研究担当,環境担当)・副学長 田中 久隆
10:15-10:35
 植物工場用簡易的養液浄化装置の開発
    島根県産業技術センター 技術部 環境技術科 科長 田島 政弘
10:35-10:55  軟弱地・不整地走行のための柔軟全周囲クローラについて
    
松江工業高等専門学校 機械工学科 助教 土師 貴史
10:55-11:15  作って・測って・判断できる放射線教育システムの構築
    鳥取環境大学 環境学部 教授 足利 裕人
11:15-11:20  ≪事業紹介≫ 中国地域産学官連携コンソーシアム(さんこんコンソ)のご紹介
    中国地域産学官連携コンソーシアム 産学官連携プロデューサー 加藤 優
11:20-11:40  ポーラス材料の強度および変形に関する研究
    米子工業高等専門学校 機械工学科 准教授 権田 岳
11:40-12:00  塩化揮発法によるガラスからの重金属の分離技術
    
鳥取県衛生環境研究所 リサイクルチーム チーム長 門木 秀幸
12:00-12:20  カニ由来アスタキサンチンの製造技! −境港発の特許技術ー
    鳥取県産業技術センター 食品開発研究所 アグリ食品科 科長 有福 一郎
14:40-15:00  パンなど小麦粉製品の食感や健康機能性を向上させる新素材
    鳥取大学 農学部 生物資源環境学科 准教授 上中 弘典
15:00-15:20  脂質栄養に着目した糖尿病発症予防および病態改善のための技術開発の試み
    島根県立大学短期大学部 健康栄養学科 准教授 籠橋 有紀子
15:20-15:40  超高品質なヒト間葉系幹細胞を用いた再生医療戦略
    島根大学 医学部 腫瘍生物学講座 教授 松崎 有未
15:40-15;45  閉会挨拶
『新技術の特徴』
(1)高増殖能により低コストで細胞提供が可能
(2)均質かつ多分化能を品質保証
(3)遊走能をもつ=経静脈投与が可能
『対象疾患』
(1)アルツハイマー型認知症
(2)炎症性腸疾患 (IBD)
(3)関節リュウマチ