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麻酔科
集中治療部
(Intensive Care Unit)
ペインクリニック・緩和ケア
集中治療部(ICU:Intensive Care Unit)

集中治療部(ICU)では、全身状態の悪い患者さんを早期に入室してもらい集中治療管理することで、できるだけ早期に治療し、社会復帰を目指す集中治療Intensive Careを行います。

診療体制

集中治療部は中央診療部門の一部門として、1980年より開設されており、病院再開発に伴い、2011年より新病棟C棟2階に位置しています。現在12床の病床があります。 集中治療部では専従医制度とし、全員が集中治療あるいは麻酔の専門医資格を持っています。本施設は日本集中治療医学会による集中治療研修施設の認定を受けています。 集中治療部では、専属医師、看護師のみならず、臨床工学技士、薬剤師、管理栄養士、理学療法士、言語聴覚士と共に協力し合い、患者管理に努めています。

診療内容

集中治療部には、ショック、心不全、呼吸不全、敗血症、肝不全、脳卒中、意識障害、重症膵炎、多発外傷、心肺停止後、薬物中毒、重症熱傷、大きな手術の術後(食道全摘、膵臓手術、肝臓手術、心臓手術、小児心臓手術、開頭手術、移植など)の患者さんが入室されます。患者さんは手術室や病棟からだけでなく、島根県内から搬送されることも多く、成人だけでなく小児の重症患者さんを積極的に受け入れています。COVID19パンデミックでは県内の病院と連携を取り、重症化した患者さんを受けいれました。集中治療では人工呼吸管理や持続血液透析、ECMO、大動脈バルーンパンピングなど補助循環装置など高度医療を必要とすることもあります。全身管理を基本とし、悪くなった病態の早期治療を行い早期離床を促します。また、適切な栄養管理を行い病状回復後も身体機能や認知機能が起きない集中治療を多種職の医療者と連携し、チーム医療を行います。日々、多職種でカンファレンスおよびベッドサイドの回診を通して、ベッドサイドの回診を行い重症患者さんの全身状態の評価及び治療方針を決定します。また病棟で重症化しそうな患者さんを早期に集中治療管理を行えるよう、また集中治療を終えた患者さんが再度悪くならないよう病棟と連携するため、集中治療部外の活動も積極的に行っています。

研修について

集中治療部での研修では、呼吸循環管理を中心とした重症患者の全身管理を学びます。敗血症の循環管理、呼吸不全に対する呼吸療法、人工呼吸器の設定や離脱、ECMO管理、超音波検査などベッドサイドでできるPoint of Care、血液浄化法、感染症治療、各種カテーテルの挿入について重点的に研修します。重症疾患になりうる様々な病態に対する治療戦略を学ぶことができます。敗血症、DIC の診断や重症感染症の診療についても経験できます。臨床経験豊富で、かつ指導力に優れた集中治療医がマンツーマンで指導にあたります。短期間の研修も積極的に受けています。お気軽に連絡ください。