

島根大学医学部消化器・総合外科学講座の主任教授を平成23年10月より拝命しております田島義証(たじまよしつぐ)です。私たちのホームページにお越しいただきありがとうございます。1977年に開講した島根大学医学部の外科学講座は第1外科、第2外科という2つの講座制をとってきましたが、組織再編により2006年4月に消化器・総合外科と循環器・呼吸器外科に分かれ、それぞれ新しい診療・研究・教育体制が確立しました。私たち消化器・総合外科は消化管、肝胆膵、乳腺・内分泌、小児の外科を担当しています。対象とする疾患は、消化器の悪性腫瘍(食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌、胆道癌など)や良性疾患(胆石症、慢性膵炎、食道アカラシア、逆流性食道炎、消化管穿孔、虫垂炎など)、乳癌、甲状腺癌、そして小児の固形癌や先天性疾患、ヘルニアが代表的なものです。私たちは、これらの疾患に対して外科治療を軸とした診療を行うとともに、大学として医学生の教育および外科医の育成、さらに研究機関として多くの学会活動と論文業績を残しています。
近年、医療を取り巻く環境は厳しく、医師の地域偏在や診療科偏在、外科医不足、労働環境問題、医療費削減など閉塞感が漂っています。しかし、こういう時代であるからこそ、最先端の医療を提供し、先進的な研究を行い、そして希望に満ちた若手外科医を育成することで大学の外科学講座としての使命を果たしていきたいと考えています。
『歩み入るものに夢と希望を、居るものに感動と充実を、学び舎としたものに誇りと満足を(長崎大学名誉教授兼松隆之)』を与えることをモットーに、夢と情熱を絶やすことなく、教室員とともに明るく活気ある教室づくりを目指していきたいと思います。
医学生、ならびに研修医諸君にひとこと。
『昨日までは序章。人生の本舞台は常に将来にあり(政治家尾崎行雄)』
きたれ!! 島根大学医学部消化器・総合外科へ
Education Policy
■患者さん本位の医療を考え、かつ最高水準の医療を提供できる優れた外科医を育成する。
■幅広い知識と技量を備えた高度外科専門医を育成する。
■リサーチマインドに溢れたAcademic surgeonを育成する。
■適切かつ柔軟な判断能力と問題解決能力をもつ外科医を育成する。
■チーム医療の一員としての協調性、コミュニケーション能力、倫理、道徳を備えた外科医を育成する。
診療
「根治性・安全性・低侵襲性を根底においた患者中心の全人的医療」を基本理念に、術後のQOL(生活の質)に配慮した臓器機能温存手術を行うとともに、内視鏡手術を主軸とした低侵襲かつ安全で根治的な外科治療を目指しています。そのためにも、的確な診断に基づく確かな外科治療戦略を立案・実践し、消化器内科や放射線科、麻酔科、さらには腫瘍センターなど関連する診療科と常にタイアップしながら、より高度で良質な医療を提供できるように努力しています。
教育
若手外科医が各疾患グループをローテーションしながら、一般外科の幅広い知識や技術に加えて専門的な診断・治療手技を習得できるよう、効率的な研修プログラムを提供しています。また最近では内視鏡手術に習熟することが必須となっていますが、シミュレーション機器やドライ・ボックスを備えた内視鏡手術トレーニングセンターを活用した教育プログラムを作成し、医学生や研修医、若手外科医を中心に実践的な教育指導を行っています。さらに、創傷治癒の専門である形成外科医の指導のもと、適切な縫合の手技と理論を習得するアカデミックセミナーを定期的に行っています。
研究
日常臨床で生じた疑問や問題を解決するために基礎的研究を行い、その研究成果を臨床に還元するBedside-to-Bench & Bench-to-Bedsideを常に念頭におき、基礎系研究科と密にタイアップしながら最先端の研究を行っています。外科医にとって、医師としての素養を磨き、臨床的な知識と技量を研鑽していくことが最優先課題でありますが、基礎的研究を通して論理的に考察する力、創造性、洞察力、そしてリサーチ・マインドを養うことも重要と考えています。そのため教室員には一定期間の基礎研究や国内外への留学を推奨しています。