島根大学医学部 環境予防医学

教育の概要

1)卒前教育

医学科

1年   健康科学論 (分担)
3年   環境予防医学 (医動物学、産業保健、栄養・食品保健、健康政策科学)
3 - 4年 家庭健康管理実習 (環境保健医学実習を公衆衛生学と分担)
4年   臨床医学入門 (個人情報保護、環境マネジメント)

看護学科
2年   疫学 (公衆衛生学と分担)
4年  保健社会学

 医動物学では,環境予防医学で取り扱った症例(赤痢アメーバ,マラリア,アニサキス症,肺吸虫症,日本海裂頭条虫症,日本紅斑熱な ど)を教材として,臨床医として修得の必要な基本的な内容(医療面接,検査,治療,予防)を教育してきた。特に,診断を重視し,医動物疾患の感染源・感染 経路と臨床症候の理解に重点をおいて教育している。

 環境保健の教育では,職業病患者,がん末期患者・家族,難病患者が講義と実習に参加するコミュニティ基盤型問題解決教育を実践してき た。家庭健康管理実習では,学生がコミュニティに生活する高齢者,障害者,難病患者を1年間訪問し,問題解決型学習により,コミュニケーション能力を高め ながら,住民とともに課題解決に取り組む教育方式を採用している。このための問題解決型記録様式の開発,地域健康福祉の教育支援システムの構築に努力して きた。



2)卒後教育

医学系大学院


修士課程

社会医学 (社会疫学),老年医学 (高齢者介護),医食同源の科学 (食品機能性)
生活環境と健康の科学 (環境マネジメント)


博士課程

医学総合研究特論,環境医学,感染症学,発癌,腫瘍生物学
医・理工連携プログラム



医師卒後研修(前期)


  本講座は,教育・研究・社会貢献を総合化したコミュニティを基盤とした産業保健・地域保健を実践している。島根県内の事業所や市町において社会医学の視点から疾病の予防や治療,健康福祉システムの構築に関する実践的な研修を行うことができる。

  国内では,産業保健分野(島根県医師会産業医部会,島根産業保健推進センターなど),地域健康福祉分野(西日本の地方自治体)の卒後研修に取り組んでいる。また,医師卒後研修では,1ヶ月間で以下の様なプログラムを提供している。


1)地域保健


行政と地域医療機関の協力を得て,ICTを活用した生活習慣病や健康福祉サービスなどを包括した多目的コホート研究を行っている。特に糖尿病と認知症につ いて,コミュニティを基盤とした健康診断や健康教育などの集団的な対策とともに,個々人の遺伝特性,価値観,生活習慣を勘案した個人的な予防システムとヘ ルスサービスリサーチの理論と技術を学ぶことができる。


2)産業保健


  当講座の教員が産業医をしている病院,製造業,建設業などの事業所で,生活習慣病やメンタルヘルス不全の予防や管理に関する産業医の理論と技術を学ぶことができる。

指導医・上級医
日本産業衛生学会指導医
労働衛生コンサルタント(保)
日本医師会認定産業医
日本公衆衛生学会認定専門家
環境マネジメントシステム審査員補
塩飽邦憲
日本医師会認定産業医
嘉数直樹
日本医師会認定産業医
岩本麻実子
衛生工学衛生管理者
山崎雅之


 国際的には,国際協力事業団のプロジェクト事業や研修事業に従事してきた。ナイジェリア,フィリピン,ブラジルで熱帯寄生虫病対策の研究指導,モンゴル,韓国,中国などで生活習慣病や高齢者ケアシステムについての研修を行った。

 現在は,東アジア(韓国,中国,モンゴル)の大学との共同研究(肥満関連疾患・高齢者ケア)を行っており,これらの国の若手研究者の 育成に努力している。また,2008-2010年度にはアジア・アフリカ学術基盤形成事業により,寧夏医学院の若手研究者の研究能力向上を行ってきた。


3)教育に関する研究

 医動物学や環境保健についてコミュニティ基盤型問題解決教育方法や教育評価法の研究に取り組み,日本寄生虫学会,日本医学教育学会,日本農村医学会などで発表してきた。また,中国の医学教育についての改善方策を国際誌に報告し,JAMA誌等の国際誌に引用されている。


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