カリキュラムポリシー

カリキュラム・ポリシー (CP 教育課程編成・実施の方針)

 

医学系研究科医科学専攻(博士課程)

 医科学の分野において世界に通用する医学研究者を養成することに加えて、研究マインドを併せ持った優れた臨床医を養成することが社会的に強く求められるようになっています。

 本課程は、研究者育成コースの他に、このような社会的要請に応える目的で、高度臨床医育成コースなど臨床医向けの特色あるコース等を設定し、学生のニーズに応じた科目選択が可能な教育課程の編成を基本方針としています。

  1.  必修科目群:全コースの学生が、共通して習得すべき医学、医科学の方法論、倫理等に関する2科目「医学総合研究特論Ⅰ、Ⅱ」を開設しています。

  2. 選択必修科目群:コースの学修目的に即して、関連する医学、医療、医科学の知識・概念等を習得できるよう「基礎医科学」「応用医科学」「臨床医科学」「臨床腫瘍学総論」の4科目を設定し、このうち1科目を選択させています。

  3. 選択科目群:各コースの学生の多様なニーズに応えられるように、松江キャンパス研究科とも連携開講している「医療のための光工学」、「機能性物質・食品の応用と環境影響」「臨床・社会・環境医学への高度情報学の応用」など、医理工農連携プログラムの7科目を含めて、60以上の科目(年度により変動あり)を開設し、学生のニーズに合わせて、5科目以上を自由に選択できるようにしています。

 

医学系研究科医科学専攻(修士課程)

 本課程は、様々な分野における研究・教育、社会事業・企業活動において、医科学の基礎と専門知識を持って活躍できる人材を育成することを目標にしています。そのために、多様な背景を持つ学生が総合的・学際的な「学」である医科学の視点を身につけ、島根大学が行っている独自の研究・教育の実績を自らのものにすることができるように教育課程を編成しています。

  1.  必修科目群:コースごとに、コースの学修目的に即して、関連する医学、医療、医科学の知識を習得できるよう7~12科目を設定している。例えば、がん専門薬剤師養成コースでは、「抗悪性腫瘍薬の臨床薬物動態学」、地域医療支援コーディネータ養成コースでは「地域医療実習」、医療シミュレータ教育指導者養成コースでは、「シミュレータ教育実習Ⅰ,Ⅱ」、地域包括ケア人材養成コースでは、「医療経営学」などである。特別研究をコースにより4~6単位設定し、目的に応じた研究を遂行させています。

  2. 選択科目群:学生の多様なニーズに応えられるように、松江キャンパス研究科とも連携開講している「医療のための光工学の基礎」、「機能性物質・食品の応用の基礎」「臨床・社会・環境医学と高度情報学の接点」など、医理工農連携プログラムの7科目を含めて、29科目を開設し、学生のニーズに合わせてコースにより、2~5科目を自由に選択できるようにしています。

 

医学系研究科看護学専攻(博士後期課程)

 「超高齢看護学」を理論体系化するための高水準で独創的な研究を自立して行う能力を効果的に培うため、以下のカリキュラム(16単位)を設定します。

  1. 「超高齢看護学」を構成する専門科目として、看護ケア方法や看護実践モデルの開発、看護理論の生成など超高齢看護開発に関わる『超高齢看護開発特講』と、看護の成果を効果的に提供するためのシステム開発に関わる『安全ケアシステム開発特講』の2科目4単位を1年次前期に設けます。国内外の看護学および看護学に関連する領域の理論、文献、報告書、資料等を網羅的に分析し、「超高齢看護学」の創生に繋がる可能性のある研究課題や理論構築の必要性を示す根拠の発見に努めます。「超高齢看護学」の構築を展望するために、両科目の最終回は合同セッションとします。

  2. 「超高齢看護学」の研究を学際的に遂行するための視点と方法論を学ぶための『研究方法特講』2単位を1年次前期に設けます。

  3. 『超高齢看護開発特講』、『安全ケアシステム開発特講』、『研究方法特講』と併行して、1年次の通年科目である『超高齢看護学研究演習』2単位を設けます。本科目では、フィールドワークを通して研究課題を模索します。「超高齢看護学」は新たに構築する分野であることから、自己の研究的関心に即した現地において、その対象や現象を直接観察し、関係者への調査を行い、現地での資料を収集することなどによって、そのコミュニティの特性に応じた、顕在的及び潜在的な健康課題や、今後起こり得る健康課題を予測し、研究すべき課題を浮き彫りにします。

  4. 異分野融合研究を積極的に進め、ケア開発を戦略的に推進できる学際的リサーチマインドを身に付けることを目的として、本学医学系研究科医科学専攻博士課程で開講されている科目のうちから、看護学との連携と融合が期待できる以下の13科目を関連科目として設定し、その内から1科目2単位以上を履修します。
    『総合診療学Ⅰ』『総合診療学Ⅱ』『地域医療学Ⅰ』『地域医療学Ⅱ』『医学・医療情報学Ⅰ』『臨床医学と社会・環境医学への高度情報学の応用』『地域がん治療学』『がん医療社会学』『緩和ケア学』『環境医学Ⅰ』『環境医学Ⅱ』『知的財産と社会連携』『機能性物質・食品の医療応用と環境影響』

  5. 博士論文作成に係る『超高齢看護学特別研究』6単位を設け、学生の研究テーマと履修計画に応じて、入学時から修了まで、主研究指導教員・副研究指導教員・研究指導補助教員の3名による重層指導体制により、「超高齢看護学」としての学術的意義、新規性、創造性、応用的価値を有する博士論文を作成できるよう個別に研究指導を行います。

 

医学系研究科看護学専攻(博士前期課程)

教育理念に基づき、効果的に教育目標を達成するために、以下のようにカリキュラムをデザインしています。

(1)専門教育のあり方 

  1. 看護学全般において多様な選択ができるよう、看護学の全領域を網羅的にカバーした、「看護援助学」「看護管理学」「地域・在宅看護学」「母子看護学」「成人(急性・慢性)看護学」「高齢者看護学」「老人看護CNS」の7コースを設置しています。
  2. 全国有数の超高齢県であることへの対応から、「老人看護CNS」コースを設置しました。 

(2)教育課程の構造と教育方法 

  1. 専門分野の看護学を系統的に学び、研究課題を見出し、修士論文に繋げられるよう、専門分野の「特論2単位」「演習2単位」「看護学特別研究8単位」を1セットで必修としています。
  2. 看護学の基盤を成す「看護倫理」「コンサルテーション論」等の科目を「基盤科目」とし、専攻分野に関わらず選択必修8単位を課しています。
  3. 専攻した分野以外にも、幅広い看護学の知見を学べるよう、『専門選択科目』11科目と各専門分野の「特論」6科目を設定しています。
  4. 研究能力の向上をめざし、全員が「看護研究方法演習」で多様な研究方法の基本を学んだ後に修士論文に取り組めるようにしています。