IL28Bの遺伝子診断によるインターフェロン治療効果の予測評価 C型慢性肝炎 (インターフェロン・リバビリン併用療法による効果が見込まれるものに限る)

公開日 2014年06月01日

(平成26年6月:最新治療)

肝臓内科 診療科長 佐藤 秀一

  C型肝炎は肝がんと最も関連のある疾患で、C型肝炎ウイルス(HCV)の排除が肝発がんを予防する有効な手段であることがわかっています。HCVを排除するために用いられるのがインターフェロンですが、この治療効果を規定する因子として、HCV側因子(血液中のHCV RNA量やHCV遺伝子型など)、治療側因子(治療期間や他の抗ウイルス薬との併用など)、宿主側因子(年齢、基礎疾患、肝線維化など)があります。近年、これらの因子に加えて、一塩基多型(SNP : Single Nucleotide Polymorphism)が、C型肝炎のインターフェロンを用いた治療できわめて重要な因子であるということがわかりました。これがIL28B遺伝子多型で、インターフェロン治療効果予想を約9割で的中させる血液検査法です。

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