公開日 2015年03月27日
島根大学医学部附属病院は2012年11月に手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」を導入し、以降、前立腺がんを中心にロボット支援手術を行ってきました。今回、県内で初めて、早期胃がんに対するロボット支援内視鏡手術を開始しました。
〈手術支援ロボット「ダ・ヴィンチ」の特徴〉
- 内視鏡手術を支援する3つのコンポーネント(術者が画像を見ながらアームを操作するサージョンコンソール、カメラアームを含む4本のアームからなるペイシャントカート、画像を提供するビジョンカート)がネットワーク接続されたシステム
- ロボットアームによる、手ぶれのない、精緻で精密かつ安全な手術が可能
- 3D映像であるため、立体感のある、優れた視野の中で手術を行うことができる
〈患者さんへのメリット〉
- 手術中の出血量および手術後の痛みが少ない
- 手術関連の合併症を軽減できる
- 精緻な手術が可能であるため、がんの治療成績向上が期待される
今後、消化器外科領域では胃がんのみならず、食道がんや大腸がんにもロボット支援内視鏡手術を導入していく予定です。広く県内の方々に先端技術を用いた外科治療を提供する取り組みを進めながら、この先も新しい情報を発信していきたいと考えています。
当日、井川幹夫病院長は「早期胃がんに対しての最新治療を、島根で行うことができるということを広く県民の皆さんに知っていただきたい。」と述べました。
(記者会見の様子)
松原 毅(まつばら たけし)助教、 田島 義証(たじま よしつぐ)教授、 井川 幹夫(いがわ みきお)病院長、 平原 典幸(ひらはら のりゆき)講師
お問い合わせ
総務課