がんゲノム医療が身近になりました【8/3記者会見】

2018年9月4日

 厚生労働省は、本年4月よりがん患者の遺伝子を調べて治療を行う「がんゲノム(遺伝情報)医療」を本格的に導入し、全国11箇所の中核拠点病院と100箇所の連携病院を指定しました。
 当院は、がんゲノム医療中核拠点病院の慶応大学病院、岡山大学病院、九州大学病院と連携し、がんゲノム医療連携病院に指定されました。
 この新しい医療「がんゲノム医療」を提供し、安心して検査・治療を受けていただくため、5月1日に「がんゲノム医療センター」を設置しました。
 これらの「がんゲノム医療」の取り組みについて、8月3日に記者会見を行いました。


・「がんゲノム医療」とは
  これまでのがん治療は、臓器別あるいは病理組織型で分類され、外科治療、抗がん薬治療、放射線治
 療を中心に行われてきました。しかし、近年のがん研究の進歩により、がんはさまざまな遺伝子異常の
 蓄積で発症することがわかりました。
  がんゲノム医療は臓器別ではなく遺伝子異常に対応して治療するのが特徴です。この遺伝子異常に基
 づいた治療戦略は「Precision Medicine(プレシジョンメディシン):精密医療」と呼ばれ、すでに日
 常診療の中で行われていますが、ここでの遺伝子検査はごく一部しか調べることができません。

・がんゲノム医療センターの特徴
  がんゲノム医療センターでは、「がん遺伝子外来」を設け、丁寧にカウンセリングを行い、同意され
 た患者さんに、がん治療に役立つ情報を得るために「がん遺伝子パネル検査」を実施します。最新の解
 析技術を用いたこの検査は一度に160~300の遺伝子変異を調べることができます。この検査結果
 をもとに、主治医、病理医、腫瘍内科医、各種がん専門医からなる「エキスパートパネル(専門家会
 議)」で推奨される治療法について検討し、個別化治療につなげます。

 記者会見で、がんゲノム医療センター長(産科・婦人科学)中山 健太郎 准教授は、「がん遺伝子パネル検査の結果に応じて最適な治療を選択することにより、奏効率は飛躍的に向上します。」と述 べ、がんゲノム医療の先進性とその利点について説明しました。

詳細については「がんゲノム医療センター」ホームページをご覧ください。
https://www.shimane-cgmc.jp/

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(記者会見の様子)

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(向かって左から 産科婦人科学講座 京 哲 教授、井川 幹夫 病院長、
産科婦人科学講座 中山 健太郎 准教授)