病院長挨拶
病院長
はじめに
病院再開発事業も順調に進み、6月に新病棟がオープンしました。今回の東北関東大震災ではお亡くなりになった皆さまに哀悼の意を表すると共に、明日は我が身と、当院の地域防災拠点としての役割を再認識いたしました。大型立体駐車場により駐車場不足問題が解決しましたが、これは同時に3,000名を収容可能な大型避難施設としても機能します。そのために電気、水道も配備しています。また新病棟は地下水も利用する仕組みになっており断水時にも病院で必要な量を賄える水量を確保しています。すでに防災ヘリによる患者搬送を行っている地上へリポートは災害時には大型ヘリコプターも離着陸可能で、救急センターのハードと人員の大幅充実と相まって県内で最も大規模な災害拠点病院としての機能を持つことになりました。
新病棟ではチーム医療を重視した新しいコンセプトのシステムが動き出します。また小児センターは病棟全体を世界で初めてブルーナのミッフィーシリーズでコーディネートし癒しの環境を創りました。特別個室は天井に出雲大社の看護の神様が祀られている天前社(あまさきのやしろ)の屋根の檜皮萱を調湿炭にしたものを敷き詰め、壁には出雲和紙を貼りパワースポットとしての癒し環境を創出しました。7月から既存病棟などの改修工事が始まり、ご迷惑をおかけしますがご容赦のほどお願いします。都道府県がん診療拠点病院として、大型診断治療機器の最新型への更新も順調に進み、診断機器、放射線治療システムは山陰地区で最高レベルになりました。また侵襲の殆どない全身型温熱療法装置も山陰で初めて導入し、温熱化学放射線療法などに活用しています。
がん専門医療人育成プログラムも順調に進んでおり、専門医療人が着々と育っています。がん募金で作られた腫瘍センター病棟は鈴宮淳司教授がセンター長(出雲市寄付による腫瘍センター)として緩和ケア病棟と連携して診療を開始します。「がんサロン」も活発に活用され、笑い療法士が活躍し、全国から注目を集めています。山陰で初めての超高速300列CTも導入、心筋梗塞や脳梗塞の血管内治療装置も最新鋭となり治療実績が順調に伸びています。模擬ICUなどで救急医療の訓練を行うスキルアップセンターも本格的に稼動し実地教育の充実を図っています。電子クリニカルパスの活用等で在院日数も短縮しましたが、今後は重症度別看護となり機能別病室への移動が頻繁になるため入退院管理システムを大幅に増強しスムーズな病棟運営が出来るようにします。
また、当院は大学病院で全国唯一の開放型病床システムを取り入れて、主治医と共に病室で共同指導をして頂いております。
研修医やスタッフの米国等への短期研修や、米国の内科臨床指導医招聘も継続しています。職員のQOL向上をめざすワークライフバランス支援室も活発に活動し、病院の就労環境は順調に改善しています。また、院内コンサートや落語など楽しい催しを毎月行って患者さんが癒される環境作りを行っています。
今年も人に優しい医療に努めたいと思いますので、何とぞよろしくお願い申し上げます。












