Head-up tilt試験
▼概要
交感神経と副交感神経の指標を計測します。また、血圧の神経性調節機能を評価します。その指標として、橈骨動脈による一拍毎の血圧変動係数(CVSYS)の他、脳内血流(HbI)、血圧と心拍変動(SBP-LF、RR-LF/HF)を計測しています。
▼注意事項
・Head-up tilt試験は医師の立ち会いが必須です。オーダーした医師が検査時不在の場合は、必ず代わりの医師に依頼し、コメント入力or連絡をお願いいたします。
・ 右手にセンサーを装着します。なるべく点滴等は左手にして下さい。
自律神経機能
▼概要
当院で行っている自律神経機能検査は心・血管系自律神経機能検査です。心電図R-R間隔変動係数(CVRR)を計測します。
▼注意事項
・自律神経機能検査は、食後2時間以上空けた状態での検査をお勧めします。
6分間歩行試験
▼概要
呼吸器疾患患者に負担なく、容易に繰り返し行える運動負荷試験です。患者に、室内気あるいは酸素吸入下で、できるだけ長い距離を6分間で歩くように指示し、その歩行距離、酸素飽和度、脈拍、自覚的運動強度(修正Borgスケール)を計測します。患者の運動能力からみた重症度の判定、リハビリテーションを含めた治療の有効性の評価、在宅酸素療法の適応および効果の評価、運動処方の決定などに用いられます。
▼注意事項
・検査は基本的に午後、検査室前の廊下を歩いてもらいます。
・運動できる服装や靴を身につけてきてください。
・SpO2が正確に測れなくなりますので、爪のマニキュアは落として下さい。
24時間SpO2測定
▼概要
動脈血中の機能的酸素飽和度(%SpO2)を24時間記録します。また、脈拍数や体動を測定し、記録を行います。
▼注意事項
・装着中はお風呂に入れません。
・MRI検査がある場合は、先に済ませておいてください。
・濃いマニキュアを塗布されている場合は除去してから装着します。
尿素呼気試験
▼概要
13CO2という安全性が高い安定同位元素で標識した特殊な尿素を経口投与して、約20分後の呼気中の13CO2濃度を測定します。非侵襲的で、感度・特異度とも90%以上あり、信頼性の高い検査です。
▼注意事項
・検査当日の朝は飲食・喫煙禁止です。
・朝の薬の服用は胃粘膜の刺激となり、検査結果に影響します。できるだけ検査後の服用をお願い致します。