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皮膚科外来にて男性型脱毛症内服治療がスタート

(平成18年03月:最新治療)

皮膚科 助教授 古村 南夫

 成人男性にみられる頭部の生理的な薄毛(若はげ)は、男性型脱毛症(AGA:androgenetic alopecia)と呼ばれます。男性ホルモンに対する感受性の高い前頭部と頭頂部の毛根で毛周期の変化(成長期毛包が早く休止期に移行し十分に成長できずに矮小化)が起こり、硬毛が軟毛化し細く短い毛になります。
 男女を問わずみられる壮年性脱毛症に対する医薬品としてミノキシジルの外用発毛剤(リアップR)が市販されています。AGAに対する内服治療薬として、テストステロンからDHT(ジヒドロテストステロン:AGAの原因物質)へ変換する酵素(5α-還元酵素Ⅱ型)を阻害するフィナステリド(プロペシアR錠)が、昨年10月に国内承認を受け、12月から皮膚科を中心とした医療機関で処方が開始されました。
 本院の皮膚科外来では、本年3月より美容外来診療の一環として、健康保険の適応外の自由(自費)診療でフィナステリドによるAGA内服治療を始めました。 治療費は診察料と薬剤料込みで1ヵ月あたり約9千円で。
 1日1回1mgのフィナステリド内服開始後3~6ヶ月で効果が現れ、1年後には約60%で薄毛が改善し、5年間内服を続けた90%の患者で進行抑制効果が認められたと報告されています。適応は男性のみで女性には効果がありません。
 日本でAGAを自覚している成人男性1,260万人のうち、気にしている人は800万人。育毛剤などで対処をしている男性は500万人に上ると推計されており、AGAで悩み医学的治療を希望される多くの男性患者さんのニーズに応えられる治療として期待されます。

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