消化器内科
消化器内科の専門分野
消化器疾患(上部消化管、下部消化管、膵臓、胆道疾患)
診療内容
当科では、食道炎・食道癌・胃潰瘍・胃癌・十二指腸潰瘍・クローン病・潰瘍性大腸炎・大腸ポリープ・大腸炎などの消化管に関連する疾患、膵臓炎・膵臓癌などの膵臓に関連する疾患、胆嚢結石・胆嚢炎・胆嚢ポリープ・総胆管結石など胆道に関連する疾患を対象に診療を行っています。
外来は月曜日から金曜日午前9時から毎日行っており、消化器病・消化器内視鏡の専門医が様々な外来患者さんに対応しています。
病棟においては、週1回のカンファレンス及び回診を行うほか、5~6名の診療グループを編成して診療を行い、他科との合同カンファレンスを積極的に行って、患者さんに質の良い医療を提供するように努力しています。
消化管
消化管疾患の診断・治療は光学医療診療部と協力して行っています。
(1) 上部消化管疾患
上部消化管内視鏡検査は年間約3200例で、様々な消化管に関連する疾患の診断を行うとともに、内視鏡を用いた治療手技も幅広く行っています。
現在、当科において主に扱っている疾患は次の通りです。
【胃食道逆流症(GERD)】
食道の傷害性のある胃内容物が食道へ逆流し、長い間食道内に停滞して、胸やけなど不快な症状を起す病気。伴い様々近年、日本においても増加傾向にあります。
【機能性胃腸症】
胃痛・嘔気・胃もたれなどの上腹部症状を認めるにもかかわらず検査でははっきりとした異常が見られない病気
【ヘリコバクターピロリ関連疾患】
胃・十二指腸潰瘍、MALTリンパ腫、胃癌など、ピロリがその病態に関与しているとされる病気。
【食道癌・胃癌】
早期の食道癌・胃癌はサイズに関係なく内視鏡による切除が可能となっています。
その診断では以下の最新技術が用いられることで、正確な病変範囲・深達度診断を行うことが可能となっています。
1)narrow band imaging(NBI)
特殊な光で血管を際立たせ、正常な部位と異常な部位での血管パターンの違いを観察できる。
2)auto fluorescence imaging (AFI)
特殊な光を目的の部位にあててそこから発せられる光を集めて画像とし、病気がある部位を正常な部位と異なった色で表示させる。
3)拡大内視鏡
顕微鏡のように病気の部分を拡大し、その形態の違いを観察できる。NBIとの併用により診断力がアップする。
その治療では、従来の治療よりも大きな病変を確実に切除できる内視鏡的粘膜下層切開剥離術(ESD)を積極的に取り入れ、不要な手術を回避し、患者さんへの負担を減らすとともに、癌の再発率の低下を目指しています。
【粘膜下腫瘍】
粘膜の下に脂肪や筋肉などの塊ができ隆起する病気で良性のものと悪性のものがあります。
当院では、超音波内視鏡下穿刺吸引細胞診(EUS-FNAB)と呼ばれる技術を用いて、超音波ガイド下に病気の部位の一部を回収し、診断及び治療方針の決定に役立てています。
(2)下部消化管疾患
下部消化管(大腸)の内視鏡検査数は年間約1500例で、スクリーニング検査から内視鏡治療まで幅広く行っています。
【大腸ポリープ、大腸癌】
ポリープの質的診断や腫瘍の深達度診断に拡大内視鏡観察や超音波内視鏡検査を積極的に行い治療法の決定に役立てています。径の大きい大腸ポリープ、他疾患のために抗凝固療法中の患者さんは入院での内視鏡治療を原則としていますが、それ以外の症例については外来で治療を行っています。最近では、上部消化管の場合と同様に、大きいポリープ・早期大腸癌に対してはESDを行い不要な手術を回避するとともに癌の再発率の低下を目指しています。
【炎症性腸疾患】
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患は厚生労働省が指定する特定疾患ですが、当科においてはこれらの疾患についても診断・治療に積極的に取り組んでいます。
クローン病の治療ではTNF-α抗体であるレミケードの使用を開始しており、難治性症例のみでなく、維持療法として本薬剤を定期的に使用する試みも行っています。
潰瘍性大腸炎の治療では白血球除去治療を積極的に行っており、入院症例だけでなく外来での通院治療も行っています。炎症性腸疾患の治療としては症例によって免疫抑制剤も使用しており、緩解導入や維持療法に役立っています。
胆・膵疾患
胆道系・膵臓の良性疾患である胆石症・胆のうポリープ・総胆管結石症・膵石症、悪性疾患である乳頭部癌・胆のう癌・胆管癌・肝内胆管癌・膵癌等の診断・治療を中心に行っています。
【膵管内乳頭粘液腫瘍(IPMN)】
近年増加傾向にあり、ERCP、超音波内視鏡検査(EUS)を駆使し良悪性の鑑別診断を行っています。良性悪性の鑑別が困難な膵腫瘤に対しては超音波内視鏡下の穿刺吸引細胞診(EUS-FNAB)を行い治療方針の決定に役立てています。
【総胆管結石、胆管癌、乳頭部癌、膵臓癌】
乳頭括約筋切開術(EST)による総胆管結石の治療、悪性疾患による閉塞性黄疸に対する胆管ドレナージ(ENBD、ERBD)、乳頭部腫瘍に対する乳頭切除術例などを積極的に行なっています。最近では手術不能の膵臓癌、胆管癌に対しての化学療法施行例も増加しています。
以上、説明した疾患以外の消化器病の診断・治療にも積極的に取り組み、セカンドオピニオン外来も行っています。












