| 3-G-2-2 | 第17回医療情報学連合大会 17th JCMI(NOV,.1997) |
○近藤 光1 , 岡本
明子1 , 菅野 剛史2
浜松医科大学医学部附属病院検査部1
, 浜松医科大学臨床検査医学講座2
Development of blood cell image reference
system using intranet computer network system.
○Terasu Kondoh1 , akiko
okamoto1 , Takashi Kanno2
Clinical Laboratories,Hamamatsu University Hospital(kondoht@hama-med.ac.jp)1 , Department of Laboratory Medicine,Hamamatsu University, School of Medicine 2
Keywords: intranet, web server, image reference system, image filing system
病院医療情報システムにおける医療用画像の利用は、PACSなどが放射線関連で用いられている。検査関係での画像としては超音波、血液像などが、これらは病院情報システムのなかでは、ほとんど扱われていなかった。この理由として、端末の性能・価格などのハード的な問題とネットワークやOSなどのソフト的な問題、そして、装置自体の問題があった。近年のコンピュータ自体の性能の向上、低価格化、ネットワーク技術の進歩・標準化などの恩恵により、容易に画像を扱えるような環境が整えられた。
今回、我々は、病院情報システムのネットワークを利用して、血液細胞画像を検索するシステム(Blood
Cell Image Reference System;BCIRS)のプロトタイプを開発したので報告する。
浜松医大病院情報システムは、平成7年1月より、ホスト(ACOS610/10MP)−中間サーバー(EWS
4800/10)−クライアント(PC-9821)の垂直連携とGUI(Windows3.1)によるオーダーエントリーを採用した。ネットワークにはATM、プロトコールにはTCP/IPを採用しているため、ネットワークを柔軟に利用できる環境が整備されている。これはイントラネットを構築するためには重要なことである。
本システムの構成機器は、全自動血球分類装置MICROX(オムロン梶j、血液細胞を取り込むための画像ファイリングシステムLAFIA−1(東亜医用電子梶jとWebサーバー(Windows/NT-WS)から成り立っている。LAFIA−1は、PC(Windows95)と顕微鏡接続用のCCDカメラから成り、画像を約2万枚ファイリング可能である。
日常検査で白血球分類に用いているMICROXの顕微鏡部分に、LAFIA−1のCCDカメラを接続した。画像(主に白血球)の取り込みは、MICROXでの再検時に本体と同様の画像が、CCDカメラを通してLAFIA−1(図2)に表示されるので、この画像を手動で取り込みJPEG形式にてファイリングした。このLAFIA−1に蓄積されたデータに画像コメント、キーとなる患者情報などを入力して基本データとした。JPEG画像(640×480pixels)は、オリジナル/低/中/高の4種類の圧縮モードがあり、画質・ファイルサイズなどを検討した結果、中程度圧縮(約22KB)が実用的であると判断し、ファイリングにはこのモードにて行った。
LFIA−1のデータをネットワークを介してWebサーバーにコピーする。このデータのインデックスをキーとして、HTMLファイルをバッチプログラムにより自動作成する。Webサーバーの仕様は、CPUに
Pentiam-Pro/200MHz、OSに Windows/NT(Work Station)を採用している。サーバープログラムは、標準で附属する
Peer Web Server 3.0 を用いた。
BCIRSの画面は2段階の階層構造を持ち、初期画面で患者の選択を行い、次の画面で患者情報、検査履歴、血液細胞画像を表示する。この画面は表示の見やすさと使いやすさを考慮し、3フレーム構成とした(図3)。上部フレームに患者ID、氏名などの患者情報を表示する。左フレームには検査履歴(検査日、細胞名称、コメントなど)を表示し、検索したい細胞名称をクリックすると右フレームに画像が表示される。セキュリティーはログインIDとパスワードにより管理している。
血液細胞画像検索システムのプロトタイプを開発した。このシステムはイントラネットのWebサーバーを用い、Netscape
NavigatorなどのWebブラウザーで血液細胞を検索する。このような画像を扱うシステムで懸念されるのがレスポンスであるが、画像サイズが20数Kbと小さくレスポンスも数秒以内と良好である。WebサーバーはLAFIA−1のPC(Windows95)でも可能であるが、セキュリテーと安全性を考慮すれば、Windows-NTの方が適している。また、LAFIA−1でファイリングした画像は、すべてWebサーバーに蓄積可能なため、CCDカメラを顕微鏡に接続すれば、マルクの細胞などの顕微鏡画像がすべてWebブラウザーから検索可能となる。
本システムはプロトタイプであるため多くの課題を抱えている。血液細胞像の取り込みでは、手動で実施しているためかなりの労力を要する。Webサーバーへの登録では、バッチ処理のため検索可能となるまで種々の操作が必要となり、リアルタイムでの検索が不可能となる。これにはデータベースとCGIを用いて対応する予定である。
図2、血液細胞画像ファイリングシステム(LAFIA−1)画面