| 1-A-8-2 | 第17回医療情報学連合大会 17th JCMI(NOV,.1997) |
○竹本 敬子 , 井上 敦子 , 築根 佳代子 ,
鈴木 昌子 , 千葉 光子 , 漆山 美知代
JR東京総合病院 看護部
Introducing nurse management system and its
evaluation
Improvement of autoscheduled nurse management system
○Keiko Takemoto , Atsuko Inoue , Kayoko Tsukune
, Masako Suzuki , Mitsuko Chiba , Michiyo Urushiyama
Dep.of Nursing JR Tokyo General Hospital(YRS00367@niftyserve.or.jp )
Keywords: nurse management system,evaluation,on-line,personalcomputer,autoscheduled system,
JR東京総合病院では、1987年からホスト・パソコン連携による病棟オーダシステム1)を開発・稼働し、さらに1992年から外来オーダシステム2)が稼働し、トータルオンラインシステムとして現在に至っている。
当院の看護システムは、看護管理・看護業務・看護支援からなり、看護管理システムは、1)事務的作業の軽減による効率化、各種統計処理の迅速・正確化、2)看護職員情報管理、3)勤務時間管理、4)業務量測定、5)看護度などの定量的な測定、を導入目的として、1990年から稼働3)している。開発当初の病棟日報作成に、看護婦勤務表を反映した病棟日報と新規システムとして外来日報の自動作成を1996年に開発し、1年半が経過したので、その概要と評価について報告する。
端末はFMV-5100DE3(24MB,1GB)、レーザープリンター、パソコンの基本ソフトは、Windows
3.1を使用し、オーダシステムと連携した看護部におけるパソコンシステムである。
これまでも患者の入退院や転科・転棟は、オーダシステムのデータを病棟日誌に反映していたが、看護婦勤務状況や患者の転入室・外出泊と外来日報はすべて手書きだった。
今回は、オーダシステムの患者ファイルをオンラインで受信し看護管理ファイルを構築、また勤務箇所ごとに婦長が作成した看護婦勤務指定表を看護部で一括入力し、外来日報・病棟日報に患者移動情報と看護婦勤務状況を自動印字した。
病棟日報の出力は、ホストコンピュータから15時現在の患者情報を、看護部の端末に受信し印字する。それ以降の、患者移動や変更は各病棟婦長が手書き修正し、翌朝病棟管理日誌として看護部に提出する。
看護部では、端末起動後当日の最新情報を受信し、全病棟の病棟管理日誌の重症数、担送数、看護度などを一括して修正入力し、病棟看護管理日報集計を行う。看護婦の勤務状況は、当日の変更がない限り勤務指定表から反映される。
外来日報の出力は、病棟日報と同じように看護婦の勤務状況が勤務指定表から反映し印字される。検査、処置、手術、透析件数などは手書きとなるため、その箇所にあわせた形式で印字される。
外来婦長は、必要事項を記入し翌朝外来管理日誌として看護部に提出する。看護部では、それをもとに一括入力し、外来看護管理日報集計を行う。
看護管理システム初期画面及び病棟日報入力画面から、空床状況、入院患者一覧及び入院患者情報(患者ID、診療科名、部屋番号、氏名、年齢、性別、主治医、入院年月日、退院年月日等)が検索可能である。
病棟及び外来日報・月報・年報が画面参照でき同時に出力可能である。入院患者統計、看護度統計、外来患者統計、病床管理リスト、入院患者状況日報、外来検査・手術・透析件数統計、夜間勤務等看護加算届出添付書類(勤務計画表T)(図2)などの各種帳票類が出力印字できる。
毎月25日までに各勤務箇所の婦長が作成した勤務指定表を、看護部で一括して入力する。
看護部端末に看護職員の属性ファイルを持ち、勤務交代や退職などの人事情報を月末に修正入力する。
日常の勤務変更は、勤務スケジュール入力画面から修正入力することにより、病棟日報・外来日報に勤務状況が自動印字される。
これまでの病棟日報は入退院情報のみ自動印字され、転入室・外出泊の患者名、年齢、病名、時間などの情報は病棟婦長がすべて手書きしていた。今回のシステム改良により、患者移動は時間外のみ婦長の手修正であるが、翌日の管理日報入力時は、看護部では患者移動の最新情報を受信するため修正入力はほとんどない。
また、今回の外来日報のシステム化は、従来の手書きと同じ手順で入力できるように画面構成しソフトを開発した。そのため、違和感なくスムーズに受け入れられた。婦長は外来日報作成時の看護職員氏名の押印や毎日の処置、検査、手術、透析件数の集計業務から開放され、月・年の統計が迅速・正確に行われるようになった。そのため、婦長の事務的作業の大幅な軽減になった。
蓄積データの利用による医療監査のための書類や看護婦勤務表入力による夜間勤務等看護加算請求のための報告資料が短時間で作成でき、婦長業務及び看護部長室の業務の省力化・効率化がはかられた。
入院患者状況や看護度、看護職員勤務状況等の集計、外来における処置や検査の集計が簡単にできるため、看護業務量測定が可能となった。
これまでは、それぞれの病棟や外来で、自分の箇所は重症者が多い、処置や検査が多く忙しい・大変であるという主張が多く、業務の平均化が難しく、看護職員配置の不公平感や入院患者の受け入れを拒む場面もあった。しかし、重症度や看護度、病棟ごとの患者統計などにより、病棟や外来ともにお互いの業務量が明らかになり、合理的な人員配置や緻密な連携、柔軟な対応が可能となった。
看護管理システムの患者情報は、オーダシステムの情報を活用しているが、変更修正は看護部端末からの修正入力という運用である。
今後、看護婦勤務表作成システムを含めた発生源入力が可能になれば、リアルタイムに情報を把握し看護職員のより的確な配置や看護の質の評価などにも利用でき、患者サービスに資するものと考える。
1竹本敬子他:中央鉄道病院病棟オーダシステム 看護システムについて:第7回医療情報学連合大会論文集、657-658,
1987
2佐々木志津子:JR東京総合病院外来オーダシステム導入による効果:第15回医療情報連合大会論文集、589-590,1994
3高久康子他:看護管理システムの開発 その2看護管理日報の実用化:第11回医療情報連合大会論文集、571-572,
1991