医療情報学(平成17年度)


授業概要

医療情報学は、医学研究、医学教育及び医療・保健・福祉を支援するために、必要な時に必要とする情報を獲得し、それを体系化・統合化して利用する知識と技術を習得する学問である。二年次で学習した情報処理技術と医療情報学に関する基礎的知識を基にして、医療情報学の専門的知識を習得し、医学・医療に貢献できる医療人としての基本的能力を身につける。

GIO(一般目標)

臨床医または医学研究者になるために必要不可欠な能力、すなわち、求める情報を獲得する能力、それを体系化・統合化して医学・医療に応用できる能力を身につける。より良い医療を実践できる医師になるために、患者やその家族に対する配慮、プライバシー保護、インフォームドコンセントなどについて認識する。また、卒業後利用するであろう 各種医療情報システムの利用方法、設計思想、問題点、将来の動向などを理解し、どのようなシステムが良いか考察する。

SBO(行動目標)

医療情報学とは何か、最新の医療情報学の成果、などについて概要を説明できる。
医学判断学の基礎となる統計学の応用方法を説明できる。
意思決定の過程を理解できる。
医療とインターネットの関わりとネットワークの基礎を説明できる。
医療情報の医学への影響を理解できる。
カルテ記載の意義、医療データの電子化の意義、二次利用、データ保護とプライバシー保護、情報開示について説明できる。
医療情報システムの歴史、現状を理解し、将来の可能性を考える。病院情報システムの役割と意義について説明できる。医療情報の標準化の必要性を理解できる。
医療経済と情報学の関わりを説明できる。

授業内容

(授業時間はすべて90分)

  1. 実習会の総括
  2. 聴覚障害の補償における工学の寄与
  3. 紛争の調停を支援するオンラインシステム
  4. 医療情報とセキュリティ
  5. 医療情報システムとセキュリティ
  6. セマンティックウェブの現状と動向
  7. Webの姿 〜WEBサーチエンジンとアーカイブ〜
  8. 医療情報システムと個人情報保護
  9. チャンス発見
  10. 医薬品情報: 検索から活用まで
  11. 放射線画像システム
  12. 医療情報とデータマイニング
  13. ネットワークを利用した医療の効率化と患者サービス
  14. システム見学

 

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