第22回石見臨床眼科研究会

2021年12月11日、「第22回石見臨床眼科研究会」がWeb形式で開催されました。
今回の研究会では3つの講演が行われ、特に小児の弱視に対する講演がメインで行われました。
1つめの講演は、SVSという直接触れることなく眼の屈折状態を把握できる機械を用いた3歳児健診についての講演でした。 通常の視力検査のみを行うのでなく、SVSを併用することで弱視の検出率が上昇したという結果を聞き、SVSの重要性を学びました。
2つ目の講演は、隅角と緑内障の関係についての講演でした。講演では島根大学において緑内障手術を施行した例をもとに、 高齢化が進む山陰地域の緑内障病型の判別において隅角検査が重要だということを学びました。
そして最も印象に残っているのが3つ目の講演で、川崎医科大学の教授である三木先生の講演でした。 余談ですが、私(小林)は川崎医療福祉大学出身のため、学生時代に三木先生の講義を何度も受けたことがありましたが、 改めて三木先生の説明はとても分かりやすいと思いました。三木先生の講演は、解剖学の視点から弱視のメカニズムを解説されたり、 小児から10歳以上の症例を用いた弱視の解説をしてくださりました。特に、弱視治療は早期治療が望ましいですが、 10歳頃という遅い時期に弱視が見つかった症例に対する解説がとても勉強になりました。
今回の研究会で学んだことを活かして、小児だけでなく遅い時期に弱視が見つかった患者に対しても、患者の皆様の視力の向上のために検査・訓練に励みたいと思います。

小林昂貴 松村結衣









     
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