第23回島根県眼科冬期学術講演会・第40回島根大学眼科同門会学術集会

2022年2月20日第23回島根県眼科冬期学術講演会・第40回島根大学眼科同門会学術集会がzoomにて開催されました。
特別講演を含む27演題がありました。一般演題では、緑内障だけでなく網膜硝子体やロービジョンなど、多岐にわたる分野を勉強させていただきました。 演題の質問はチャットを通して質問が飛び交い議論が活発に行われ新たな発見や知識を吸収することができました。
また、岡山大学の森實先生の特別講演ではM-CHARTSとOCTを用いた黄斑前膜の画像診断技術は病態の新たな確認の方法を学ぶことができました。 島根大学では1年ほど前からM-CHARTSを導入し視能訓練士がアムスラーチャートと共に変視の検査を行っています。 森實先生の講演を聞き、M-CHARTの変視の大きさで手術考慮に関係してくるということあり、検査結果がいかに重要であるか再認識でき検査の責任の重さも再認識できました。
斜視弱視やロービジョン外来といった視能訓練士が大きくかかわる講演もありましたが、手術の講演においては直接かかわることはないですが手術前後の検査結果が大きく関係していると感じました。
また、今後の検査や先生方の診療に繋がるように精進してまいりたいと思う、実りのある講演会でした。

内山秋生


島根大学医学科5年佐々木と申します。この度、第23回島根県眼科冬期学術講演、第40回島根大学眼科同門会学術集会に参加させていただきました。 昨年より約一年にわたって進めてきた研究を発表する場を頂戴し、大変光栄です。
「糖化終末産物量・皮膚カロテノイド量と糖尿病網膜症の関連」
上記が今回のテーマです。あまり馴染みがないかもしれませんが、糖化終末産物AGEsはAdvanced Glycation End productsの略であり、 身体の様々な老化に関与すると言われています。カロテノイドは野菜や果物に多く含まれる色素類で、こちらは聞き覚えがある方も多いでしょう。 これらと糖尿病や糖尿病網膜症の関連について検討しました。
これまで臨床実習で論文を読む機会はありましたが、医学研究がこれほど緻密であるとは知らず実際にやるとなると大変苦労しました。 英単語を覚えるところから始めたのが、今では遠い昔のようです。勝手がわからず、研究データの収集、解析、発表とすべての過程で眼科学の先生方にはお世話になりました。 とくに谷戸教授、髙柳先生にはデータの入力から文字通り手取り足取り教えていただき、おかげさまで学会発表までたどり着くことが出来ました。 学生のうちにこのような経験ができたことは大変貴重な財産であります。医師となってからはこうした研究も課せられた使命の一つとなるわけでして、 大学という研究機関・教育機関の存在意義をあらためて感じました。
島根大学や島根県、果ては世界の医療に貢献できるよう、本題を論文として発表するべく研究を続ける所存です。引き続き頑張ります。

医学科5年 佐々木淳一


初めまして,島根大学医学科5年の加堂陽一と申します。
2022年2月20日に Web 開催されました第40回島根大学眼科同門会学術集会において発表させていただきました。 演題は「緑内障及び非緑内障患者における皮膚カロテノイド量と糖化終末産物量の比較」で,緑内障病型における各パラメーターと皮膚カロテノイド量と糖化終末産物量との関係を報告しました。
緑内障は日本における失明原因の1位であり,高い有病率である重要眼疾患にも関わらず,眼圧高値以外のリスクファクターは究明されているとはいえません。 そこで,野菜等の食事から摂取されるカロテノイドと,タンパク質等の非酵素的な糖化反応の代謝産物である糖化終末産物と緑内障との関連に着目し,統計解析を行いました。
以前から,疾患原因を探求する臨床研究に携わりたいと考えており,臨床実習中に谷戸教授に相談したところ今回の研究の機会を頂きました。 診療記録に記載された実際の患者さんのデータを扱うことは慣れない点が多く,統計解析も初めての経験でしたが,学生の身でありながら学会発表に至るまで結果を取りまとめることができました。 引き続き,本研究の英語論文の執筆に注力しています。
ご指導いただきました,谷戸教授,高柳先生,ありがとうございました,この場を借りてお礼を述べさせていただきます。

医学科5年 加堂陽一




 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  
     
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