2022年3月12日 鳥取大学・井上幸次教授の退任記念式典がありました。
米子市のホテルで井上幸次教授がご退任される記念の式典がありました。
パンデミックの影響で食事会はありませんでしたが,山陰両県を中心に多数の眼科医,他科の先生方が集まりました。
会の前半では,井上教授の記念講演があり,
これまで20年間に先生が行ってこられた角膜・眼感染症に関する多くの多施設共同研究の成果についてお話し頂きました。
我々にとって常識となっている,術前抗生剤3日前から,あるいは,アカントアメーバは視力予後不良といったことが,
井上先生の行われた研究に基づいていることをあらためて認識する機会となりました。
会の後半では,いろいろな先生が祝辞を述べられましたが,
井上先生の温厚なお人柄と映画や文学,音楽など幅広い芸術分野に精通されている文化人であることを,
私を含めて皆さん言われていました。井上先生からの謝辞では,鳥取にやってこられたこと,
多施設共同研究が上手くいったこと,奥様と結婚されたことなど,
すべて「縁」があったためだというお話しをされました。
元々角膜診療の専門家がいなかった山陰に井上先生が来て下さった「縁」のおかげで
助かった患者さんがたくさんいらっしゃると思います。ご縁に感謝したいと思います。
これからも米子に残って下さると言うことですので,またまだご指導頂けると思いますが,
まずは一つの区切りだと思います。井上教授,ありがとうございました。
谷戸正樹