2022年 4月9日 第2回VIスポーツ合同勉強会に参加しました。
VIはvisual impairmentの略でVIスポーツは視覚障害を持った方のスポーツ(いわゆるブラインドスポーツ)の事です。
VIスポーツについて学ぶ本会は,眼科医で日本ゴールボール協会の梶本美智子会長,
眼科医で障がい者スポーツ医の辻拓也先生(久留米大学医学部眼科学講座)らが企画された会です。
第2回目の今回は,新たにIBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)のnational classifier養成講習会PART1-THEORYを
修了された埼玉医科大学眼科准教授の蒔田潤先生が「眼疾患とスポーツ」というタイトルで講演をされ,
その後,「競技・教育・医療の連携」と言うテーマでグループディスカッションを行いました。
蒔田先生の講演の中で,医学的な観点からのスポーツ参加の禁止基準として,過去の文献を踏まえて,
① 外眼部手術施行後3ヵ月以内,② 内眼部手術施行後半年以内,③ 増殖糖尿病網膜症の活動期,
④ 流行性角結膜炎(はやり目),⑤ ブドウ膜炎を加療中の場合 ,が示されましたが,一方で出典が古く,
この分野での科学的アプローチが出来る専門家の育成が必要だと感じました。眼科医として,
VIスポーツにどの様に関わっていくことができるか,考える良い機会となりました。
谷戸正樹