山陰緑内障フォーラムに参加して

 6月12日に山陰緑内障フォーラムに参加させていただきました。 コロナも落ち着いてきたとのことで、なんと久々の現地開催にて行われました。 松江での現地開催のこともあり、松江の開業医さんを含め多数ご参加いただいておりました。 演題はどれもすごく勉強になるご発表ばかりでした。 鳥取大学の永瀬先生には3例の難症例に対する治療とその経過についてご講演いただきました。 3例ともに非常に難しい症例で質疑応答も白熱しておりました。 本大学の佐野先生には血管新生緑内障とその治療アセスメントについてご講演いただきました。 大学で私が担当していた患者さんを症例に使っていただき、 どのタイミングで何をするべきか改めて勉強させていただきました。 僕の父である市岡眼科クリニックの市岡先生には開業医の緑内障診療についてご講演いただきました。 土曜日に市岡眼科クリニックに手伝いに行くと開業医では大学病院と違い、 少ない診療器機での診察・治療に苦慮することが多いのですが、 今回のご講演では役に立つエッセンスを教えていただきました。 特別講演ではツカザキ記念病院の中倉先生に緑内障診断の落とし穴も踏まえた診察・診断の仕方をご講演いただきました。 それぞれの先生のご講演や質疑応答を聞いていると山陰の眼科では レベルの高い緑内障に対する治療がおこなわれているのを実感します。 緑内障は失明1位の慢性疾患であるだけに適切により良いアプローチでの緑内障診療は 眼科医にとって必須のものと思っております。 今後もそれぞれの先生のご講演を参考に診療に取り組んでいこうと思います。 ご講演いただいた先生方、大変ありがとうございました。 これからいろいろな地域の他の先生に島根県に来ていただき 直接ご交流させていただける予感を抱かせるようなとてもいい会に参加させていただきました。

市岡 昇


 

 

     
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