2022.10.30
奈良で行われた日本眼薬理学会に参加しました。
会場は東大寺や国立博物館がすぐ近くの春日野国際フォーラムでしたので,周りには多くの観光客と鹿があふれていました。
特に,正倉院展がスタートしたとのことで,国立博物館には朝から夕方までずっと列が出来ていました。
私は,薬物アドヒアランスのシンポジウムでオーガナイザー兼演者として登壇しました。
島根大学で行った点眼の手技に関する実態調査では,自分では上手く点眼できていると思っている緑内障患者さんの内,
約6割が何らかの不適切な点眼動作をしていることが明らかになりました。
この研究結果を中心に講演をしました。
点眼ドアヒアランスを阻害する項目は多数ありますが,点眼指導など服薬指導の仕組み作りに加えて,
点眼動作に依存しない眼圧下降治療の開発など技術の革新が必要である事を再確認しました。
谷戸 正樹