マレーシアで行われたAPAO2023で発表しました

2023.02.23

APAOはAsia-Pacific Ophthalmology Congressの略で,アジア太平洋地域の眼科医が集まる大規模な学術集会です。 今回はマレーシアのクアラルンプールで開催されました。 私は,初日の緑内障手術に関するシンポジウムで講演をしました。 講演では,マイクロフックロトミーの片側切開と両側切開で眼圧下降効果に差が無いことをデータと供に示しました。 他にも中国の張先生がマイクロフックを含む隅角切開術の切開幅と眼圧下降効果に直接的な差が無いことを示されました。 多くの症例では1/3周程度を切開すれば臨床的には十分な眼圧下降効果が得られると言うことなのだと思います。 あとは,それ以上の切開が望ましい症例があるかどうかが今後の課題だと話しました。 講演の前日夜にクアラルンプール入りしましたが,空港で荷物が出て来ず翌日の夜に届きました。 次の日がシンポジウムでしたが,スーツが届かなかったので,現地で購入したマレーシア伝統の派手なシャツで登壇となりました。 講演の開始時に,スーツを着ていない事情と「気に入ったシャツが見つかって良かった」と話したら, それなりに受けて,良い思い出になりました。 シンポジウムの翌日は,別の講演のために札幌に移動しました。 30℃のマレーシアから-5℃の札幌に半袖シャツで移動すると言うのも滅多にない経験でした。 APAOは日本人の参加者が少ない一方で,海外の若い先生方の参加が多くエネルギーを感じました。 海外出張も可能になってきました。 未来の眼科医療を担う先生方には是非,どんどん海外に出て行ってほしいと思います。

谷戸 正樹


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