第30回島根眼科研究会・島根県眼科医会総会

2023.03.19

第30回島根眼科研究会が出雲ニューウェルシティ出雲にて開催されました。 糖尿病網膜症の治療の進歩について香川大学の鈴間潔教授にご講演頂きました。 レーザー、硝子体手術にの進化を振り返ることができました。 内科的な治療に関しては、血糖コントロールに関してはEarly worseningがあっても、しっかりコントロールすることが重要、 また、高血圧に関してはRAA系の抑制による降圧、脂質管理が重要ということのエビデンスをご紹介頂きました。 抗VEGF療法は今では当たり前の治療になりましたがこれまでの紆余曲折の歴史を知ることができました。 抗VEGF療法は治療は血糖が高い時期でも有効、ということで、 眼科症状でDMが発覚するような症例はまず抗VEGF療法を行い 血糖が落ち着いてからレーザーや手術を行うのが良いという非常に実用的な知見をご教示頂きました。 涙道診療、糖尿病診療と、日々出会う疾患に関して、スペシャリストの先生による基礎から実践に渡る講義で有意義な時間を過ごすことができました。 また、Webではなく対面で開催できたことで、質疑応答など微妙なニュアンスまでよく伝わってきて、会えるありがたみを感じる講演会でした

清水 啓史




兵庫県立尼崎総合医療センターの宮崎先生と香川大学の鈴間先生に講演して頂きました。 昨年はwebでの開催でしたが今年はコロナも落ち着いてきており、現地開催となりました。
宮崎先生は2019年から涙道外来の指導に来て頂いており、現在も2か月に1回島根大学に来られて指導を受けております。 日常診療で経験する涙道疾患について、解剖から始まり幅広く説明して頂きました。 先天鼻涙管閉塞の治療は悩まされるところですが、ガイドラインを下に治療方針について指導して頂きました。 当院でも1歳未満の先天鼻涙管閉塞の患者様の治療方針について、内視鏡を使用した方が良いのか、 盲目的に穿破する方法を身につけた方が良いのか検討していきたいと思いました。
鈴間先生には糖尿病網膜症治療全般について、全身管理の重要性、 VEGFがいかに悪さをするかということを前提に、抗VEGF治療が糖尿病網膜症に対して大事であるということを説明して頂きました。 難症例の手術前には投与した方が良いこと、糖尿病性黄斑浮腫にはまず抗VEGFをするのが良いということが分かりました。 糖尿病網膜症の患者様の治療方針に対して、レーザー治療をどのようにするか、 手術にいつ踏み切るかというところで迷うことがありますが、今日の講演を参考にして日常診療に役立てていきたいです。

河野 通大

suzuma miyazaki

takanashi tanito

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