石田先生が筆頭著者の論文が,眼科学分野のトップジャーナルであるOphthalmologyに掲載されました。
インパクトファクターは14.277の雑誌です。
我々は以前,プロスタグランディン作動薬による眼周囲変化(PAP)の分類として
島根大学プロスタグランジン関連眼周囲症分類(SU-PAP)を報告しました。
今回の論文では,SU-PAPのグレード毎にトラベクレクトミーの術後成績を比較したところ
,グレードが上がる毎に手術成績が著明に悪くなることが示されました
。治療に当たる医師は,患者さんのPAPが悪くならないような治療選択をする必要があることがあらためて確認されました。
Ophthalmologyは競争が激しく,日本からもなかなか掲載されなくなっていますので,今回の掲載はホームランです。
地道に研究をつづけると時々ご褒美がもらえます。
共同研究をしていただいたグレース眼科の内藤先生,三木先生にも感謝いたします。
谷戸 正樹
文献:
Ishida A, Miki T, Naito T, Ichioka S, Takayanagi Y, Tanito M: Surgical Results of Trabeculectomy among Groups Stratified by Prostaglandin-Associated Periorbitopathy Severity. Published: October 29, 2022 DOI:https://doi.org/10.1016/j.ophtha.2022.10.024
https://www.aaojournal.org/article/S0161-6420(22)00856-9/fulltext