WGC(world glaucoma congress)in rome に参加しました
2023.06.28~07.02
6.28-7.2にわたって行われたWGC(world glaucoma congress) に参加しました。
今回島根大学からは僕と谷戸教授の2人の参加でした。
長い旅路になるため少し長い日記になります。
◆第1日目(6.27)
6.26(月)仕事もソワソワしながら終わらせ、旅の準備を確認し、いざ出発の時です。
谷戸先生おすすめの旅のお供は柿ピーだそうで非常食にも酒のつまみにもいいそうです。
19時:出雲空港⇒羽田空港(21時)
羽田空港に到着すると多少の軽食を食べついに海外行きの便に乗ります。
0時:羽田空港⇒ロンドン ヒースロー空港(6時)
実にこの旅行で一番しんどいのは14時間フライトがあることかと思います。
JALはシートが広いので格安航空と比べると乗りやすいのですが、後半はお尻が痛くなってしまいました。
空路を見るとロシアを避けて北極の真上飛んでました。
11時:ロンドン⇒ローマ(14時)
ここまでくるとWGC参加者の先生ともたくさんお会いします。
飛行機の移動の間に東北大学の布施先生とお会いし、飛行機の中では東京大学の斎藤先生とお席がとなりになりました。
海外は御高名な先生方とすぐに仲良くなれるのがいいですね。
14時:ローマにようやくつくことができました。
とりあえずホテルまで移動し、チェックインします。
だいぶいい感じの動きで到着できたので明日からWGC参加するとして早速観光に行きます。
ホテルから地下鉄に乗り、コロッセオや古代遺跡巡りをしました。
途中再度布施先生とお会いし、夕食をご一緒して海外の第1日目が終わりました。
ちなみに夕食はピザとラザニアです。本場のチーズとトマトとクリームソースは日本人の口にもよくあいました。
◆第2日目(6.28)
本日よりWGC開催されました。
まずは参加登録をしに行ったのですが、事前登録の手違いでうまいこと登録できてなかったため、へんな汗かきました。
参加登録も無事終わり、午後からポスター貼ったらいいとして、午前中は聖隷浜松病院の朝岡先生、
ツアーを申し込んでいただき、バチカンミュージアムの観光へといきました。(時間勘違いして迷惑をおかけしました汗)
バチカン市国はローマ法王のありがたいお言葉がちょうど6.28にあることもあり、
ごった返していました。中の作品についてはあまり詳しい知識のないままに行ってしまったのですが、
1世紀-5世紀に作られたものや天井に描かれたものがまだ現存しており、ものすごい文化水準があったことがわかります。
その当時日本では土器作ったり洞穴ほったりしかしてないと思うとものすごい話ですよね。
バチカンで一通り楽しんだ後、先生方と一緒にご飯を頂きました。スパゲッティはとってもおいしかったです。
午後はポスターを張った後、学会を見学しました。
国際学会に初めて現地参加しましたが、日本では使われていない器具や緑内障の新しい治療など非常に勉強させていただきました。
学会場では一度島根大学に見学しに来ていただいたaisha先生にもお会いすることができました。
◆第3日目(6.29)
滞在も後半に差し掛かり、学会での発表やシンポジウムも本格的になってきました。
学会参加はもちろんのことローマの観光も頑張らなければと朝から谷戸先生と作戦会議をして朝はトレビの泉を見に行くことにしました。
地下鉄の列車の中で歌っているおばさんがいたりして日本とは違う一面に驚きました。
ローマの人はみんな背が高くてイケメン・美女ぞろいで歩いているだけでなんとなく敗北感を感じます。
結局トレビの泉ではコイン投げる予定でしたがあまりの人の多さに断念してしました。
午後には谷戸先生の参天主催のシンポジウムに参加しました。
ヨーロッパではあまり使われていないオミデネパグイソプロピルについてのご講演を勉強させていただきました。
夜ごはんは岡山から来られた成田先生と視能訓練士さん、小江戸眼科の庄司先生とシーフードをいただきました。
◆第4日目(6.30)
ローマでの滞在もあと2日となりました。
実は朝ごはんは毎回ホテルでいただいていたのですが、毎回チーズとパンとハムが入っている食卓に4日目にもなると飽きてきています。
日本の味噌汁が飲みたくなったところでさすが旅行慣れしている谷戸先生がお昼ご飯はカップラーメンと味噌汁にしようとありがたいお誘いをいただきました。
この日は周辺の散策を終え、お昼ご飯は2人でカップラーメンを食べて学会場へと勉強に向かいました。
あまり勉強の話がなかったのでここらでちゃんとどんな展示があったかを紹介したいと思います。
ヨーロッパでは特にプリザーフローマイクロシャントは積極的に行われており、
トラベクレクトミーより簡便にできる合併症の少ない器具として広く行われております。
そのほかバルベルト緑内障バルブの濾過量を調節するマグネット式の中継バルブ、
MIGSを行うための顕微鏡にそのままついているゴニオスコープレンズ、
SLTの代わりとなる360度レーザーや毛様体に埋め込むようなインプラントなど見たことないもの、日本で認可されてないものもたくさんありました。
何より教授にそれぞれ解説してもらうことでそれぞれの欠点や利点など教えていただきました。
学会場で一度島根大学にご見学に来ていただいた新田先生や島根大学に勤めておられた松尾先生とお会いし、
たくさんの先生と一緒にご夕食を食べることとなりました。
なんかアメリカンな肉と野菜が食べたくなったのでハンバーガー・ステーキハウスにてご飯を頂きました。
長い学会も明日の昼には帰路に就くことになります。たくさん勉強させていただきました。
◆第5日目(7.1)
朝から谷戸先生・東京大学の相原先生が座長をされる講演会を拝聴させていただきました。
最後の講演はjapan glaucoma societyの講演となるため、座席にもちらほら日本人の先生方がおられました。
皆さん滞在がもうあと少しなのもあり、やや哀愁が漂っているような気がします。
学会場は最後の日はさすがに人が少なく、やや閑散としておりましたがたくさんの思い出と勉強をさせていただいたことに感謝をささげて空港へと向かいました。
帰りの飛行機は疲れもあったのかずっと寝ていました。
ローマでの滞在期間にはいろんな先生方とお話しする機会があり、どの先生がたもご高名な方でしたが研修医の僕に優しく話しかけていただきました。
現地での海外学会に参加したのはこれが初めての機会だったのですが、またこのような機会があれば参加したいです。
海外学会での間、島根大学で診療をしていただいた先生方にも人数が少なくなることに嫌な表情一つせず送り出していただき、
多大な迷惑をかけたことと思いますが深くお詫びと感謝を申し上げ旅行記を終わりたいと思います。
市岡 昇