2023.07.10
第22回眼科生体防御研究会に参加しました。
日常生活でよく出会う、BUT短縮型ドライアイがテーマでした。
BUT短縮型ドライアイの機序として、涙液不安定性⇒角膜知覚異常⇒BUT短縮型ドライアイという図式を教えていただきました。
BUT短縮型ドライアイにも角膜知覚が高い反応型と角膜知覚がにぶい抵抗型があり、
抵抗型は神経障害性疼痛や中枢神経系が関与している可能性があることを知りました。
ドライアイはQOLに大きく関わりますので、診療の際は、知覚過敏型なのか・低下型なのか、
点眼が効かない場合は交感神経や中枢神経に働きかけた治療を追加すべきかなど、
しっかり分類して治療戦略を立てていく必要があることを学びました。
明日からはより奥の深いドライアイ診療ができるようになるのではないかなと思います。
病態によっては瞑想やアロマもよいということで、私も実践してみます。
原野 晃子