公開講座名 医療ケアが必要な子どもを介護する家族と支援者の研修会
 主たるテーマ「QOLの向上を目指した呼吸管理」
実施責任者 矢 田 昭 子 (臨床看護学 講師)
実  施  内  容
研修会を2回開催した。
○第1回
 テーマと講師:医療的ケアが必要な子どもの呼吸管理 −肺理学療法の知識と実際−
          島根大学医学部附属病院リハビリテーション部 道端ゆう子 氏
 日時:平成18年12月8日(金)18:30〜20:00
 場所:社会福祉法人 さざなみ学園大会議室
 参加者数:28名(医療的ケアがある子どもの家族,訪問看護師,教員,保健師他)
 内容:講師より小児の肺理学療法の基礎について講義を受けた。その後,参加者は二人一組となり, 講師より指導を受けながら肺理学療法の実際を行い,知識と技術の習得に努めた。研修後のアンケート結果より,参加者は生命に直結する呼吸管理について日々不安が強かったが,肺理学療法の基本と実際をすることで勉強になったという意見が多くあった。

○第2回
 テーマと講師:@急変しやすい感染症とその対応
            島根大学医学部附属病院小児科 竹谷健 氏
          A経口摂取がうまくいかない子どもの管理
            島根大学医学部附属病院小児科 久守孝司 氏
 日時:平成19年3月24日(土)14:00〜16:00
 場所:島根大学医学部看護学科棟 第一実習室
 参加者数:26名(医療的ケアがある子どもの家族,訪問看護師,福祉関係者,教員他)
 内容:二人の講師からそれぞれ講義を受けた。その後,竹谷講師より,小児の救急蘇生について人形を用いながら説明を受け,希望者は救急蘇生の練習を行った。久守講師より,実際の挿管チューブや胃ろうチューブなどの物品を用いながら説明を受け,参加者は物品を直接触りながら理解を深めていた。研修後のアンケート結果より,参加者はわかりやすく勉強になったという意見が多く,特に家族は救急蘇生の指導を受け,よかったなどの意見があった。

参加者の多くは,今後も小児管理の知識と実技が習得できる研修会を希望していた。