公開講座名  「大切な人を亡くした人へのケア」
実施責任者  秋鹿 都子 (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・講師)
実施協力者  矢田昭子   (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・教授)
 森山美香   (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・講師)
 佐藤美紀子 (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・助教)
 井上和子   (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・助教)
 吉野拓未   (島根大学医学部 臨床看護学講座 ・助教)
実  施  内  容
実施日:平成26年3月26日(水)

時 間:10:00~11:30

場 所:島根大学医学部看護学科棟 N11教室

事業の内容:
 一般市民、保健医療福祉関係者を対象に、わが国のグリーンケアを第一人者で、「悲観とグリーンケア」などの著者でもある戸田中央総合病院看護カウンセリング室室長の広瀬寛子氏を講師に迎え、「大切な人を亡くした人へのケア」について講演会を開催した。

参加者
:90名(一般市民:約30名、保健医療福祉関係者:約50名、学生約10名)

参加者の感想・意見
・本日の講演で初めて一枚心の奥の何かがめくれた気がした。身内でも分かってもらえず苦しんでいたが、今日は本当に良かった。
・「その人はその人のままでいい」 この気持ちを大切に、苦しんでいる人を心無い言動で追い討ちをつけて傷つけないようにしなければいけないと強く思った。
・語ること、泣くこと、怒ることを支えることの大切さを感じ、その人自身の持っている強さを実感した。
・グリーンケアの実践について多くの経験に触れることが出来、とても参考になった。自分の経験についても振り返ることが出来た。悔いの残らない看取り、家族の思いに添った最期の時が過ごせるように、少しでもそれに近づけるように考えていきたいと思った。
・看取りがうまく出来たとしても、家族の悲しみは日々の生活の中で続いていくことなのだと分かった。
・もっとたくさんの医学生に今回のような話を聞いて欲しいと思った。
・この地域ではしっかりとしたグリーンケアをおこなっていない。必要性をとても感じる。
・グリーンケアを行うものもさせられる必要がある。
・亡くなる前の家族としての過ごし方や、医療サポートなど、もっと1日かけて話を聞きたかった。
・またこのような機会があれば参加したい。

総括: 
 参加者の講演会への感想・意見から、本企画の目的であるグリーンケアについての理解は得られたと考える。特に、配偶者や親を亡くした経験のある方々から、講演会への参加により安心感を得た、救われたといった感想が寄せられたため、今後も本企画を継続していきたい。
 また、サポートグループの要望も多くあったことから、配偶者等を亡くした方々が語ることのできる場の確保をはじめとした支援も行ってく必要がある。