企画セッション

■6月3日(金)

開会式・大会長講演

 9:00~9:30 (A会場)

 「次世代医療ICT基盤としての人工知能」

座長:古崎 晃司(大阪大学)
演者:津本 周作(島根大学)

 AIの冬の時代,1990年代以降,人工知能の新たな領域が生まれ,既存の研究領域との交流の中,人工知能研究の成熟度が増し,計算機資源の充実を背景にさまざまな領域への適用が可能となった。その成果が数多く報告されて,人工知能技術に対する期待が高まっている。本講演では,この1990年以降の流れを概観し,現在,医療情報の研究に貢献できる可能性のある研究領域について紹介する。

招待講演

 9:30~10:10 (A会場)

 「人工知能は世の中をどう変えるか」

座長:津本 周作(島根大学)   
演者:松原 仁(はこだて未来大学)

 最近、「コンピュータ囲碁がトッププロ棋士に勝った」や「コンピュータが一部を書いた小説が文学賞の一次審査を通過した」など、人工知能の進歩を示すニュースが多くなってきた。人工知能が近い将来人間の仕事を奪うという主張もなされている。
 ここでは、人工知能は今どこまでできていてまだ何ができないか、人間は進歩した人工知能とどう付き合っていくべきか、などについて考える。

大会企画1

 14:30~15:10 (A会場)

「Year-in-Review」

座長:澤  智博(帝京大学)

演者:仲野 俊成(関西医科大学)
   今井 健 (東京大学)
   澤  智博(帝京大学)
   矢入 郁子(上智大学)


大会企画2 (パネル)

 17:10~18:40 (A会場)

「人工知能学会設立30周年を迎えて」

座長:矢入 郁子(上智大学)

演者:松原 仁 (はこだて未来大学)
   橋田 浩一(東京大学)
   栗原 聡 (電気通信大学)
   山川 宏 (株式会社ドワンゴ)

第一次AIブームの中,1986年に人工知能学会は設立された。人工知能が社会に対する期待に応えることができず,AIは冬の時代を迎えたが,その中で研究者らの努力によって,さまざまな要素技術が検討され,従来の知識工学を発展させたオントロジーに加えて,マルチエージェント,機械学習とデータマイニングという分野が生まれた。計算機資源の充実とインターネットの登場が,さまざまな要素技術の適用範囲を著しく拡大させ,人工知能で生まれた技術の成果が次々と報告される中,いま第二次AIブームを迎えて,学会設立30周年を迎えようとしている。本パネルでは,この30年を見つめてきたパネリストが,AI研究の流れを概観しつつ,これから人工知能の研究がどこへ向かうかについて議論する。


■6月4日(土)

大会企画3 (パネル2)

 10:30~11:50 (A会場)

「データマイニングの応用」

座長:津本 周作 (島根大学)

演者:矢田 勝俊(関西大学)
   福井 健一(大阪大学)
   小野田 崇(青山学院大学)
   阿部 明典(千葉大学)
   中嶋 宏 (オムロン株式会社)

データマイニングは1989年のIJCAIでのワークショップ(Knowledge Discovery in Databases: KDD)にはじまり,データの爆発的な増大を見据えた機械学習・統計的手法等による知識の発見を目標として,研究が進められてきた。さまざまな要素技術が研究・投入され,分野の成熟度は高まり,応用分野は拡大し,社会における情報基盤へと成長している。本パネルでは,医療を含めて,さまざまな応用分野におけるデータマイニングの研究者を集め,データマイニングによるデータ解析の経験,成果そしてその将来像について議論する。

大会企画4 (パネル3)

 14:00~15:20 (A会場)

「医療オントロジーの現状と展望」

座長:古崎 晃司(大阪大学)

演者:今井 健 (東京大学)
   溝口理一郎(北陸先端科学技術大学院大学)
   高井 貴子(東北大学)
   川島 秀一(ライフサイエンス統合データベースセンター)

医療情報システムを高度化する知識基盤として,医療オントロジーの構築が進められきた.オントロジーは人工知能分野において,対象世界をどのように捉えたかを明確化し,知識を体系化する役割を果たす.また生命科学分野などにおいては,様々なデータを統合し相互利用を促進するための基盤として,各領域のオントロジーが構築されている.本セッションでは,このような知識基盤としてのオントロジーの構築と利活用について,医療情報・人工知能・生命科学など,関連するそれぞれの分野の観点から,現状や動向を紹介いただくと共に,今後の展望について議論する.


教育セミナー(若手研究者・医療情報技師向け)

 14:00~15:30 (C会場:国際会議場)

「統計解析・発表の国際標準ルール -統計手法選択の実際-」

座長:石田 博 (山口大学)
   奥原 義保(高知大学)

演者:鶴田 陽和(北里大学)
   奥原 義保(高知大学)

大会企画5

 15:30~17:30 (A会場)

「医療・介護分野における情報連携と個人情報保護」

座長:石川 広己(日本医師会)
   田尻 泰典(日本薬剤師会)

演者:山本 隆一(MEDIS-DC/自治医科大学)
   上村 昌博(内閣官房情報通信技術総合戦略室)
   高木 有生(厚生労働省)