6.病気としてのがん

がん化した細胞は分裂を繰り返してがん組織を作り、病気として現れてきます。がんの一生は「前がん期」、「前臨床がん期」、「臨床がん期」の3つに分けられます(下図)。

細胞のがん化は前がん期に起こりますが、前臨床がん期まではがん細胞の集団は微小であるためこの時点でがんの存在を眼で確認することは困難です。通常私達が眼で見ることができるのは、臨床がん期にある直径10mm以上のがんで、約10億(10の9乗)個のがん細胞から成っています。一般的に病気として認識され、治療の対象となるのは、この臨床がん期のがんであり、がんの一生から見るとその終末のほんの一時期に相当します。