7.遺伝子を傷つけるもの

遺伝子異常の原因は、食品添加物、喫煙、脂肪や塩分の多い食事、紫外線、放射線などさまざまです。そしてがんの引き金となりうる物質、すなわち発がん物質は私達の身の回りに存在しています。発がん物質の例としては以下のようなものが挙げられます。


ベンツピレン:タバコの煙に含まれる物質

ニトロソアミン:ハム、ソーセージ、ビールに含まれる物質

トリップP:焦げに含まれる物質

アフラトキシン:かびに含まれる物質



体内に取り込まれた発がん物質は、がん遺伝子やがん抑制遺伝子に作用してそれらを傷つけ、がんの原因となります。 また、発がん物質のニトロソアミンは食品の食べ合わせによっても生じることがあります。





発がん物質は必ずがんを作るのでしょうか。実はがんができるためには、多くの場合、発がん物質の他に第三者の助けを必要とします。ここでいう第三者とは、発がん物質が細胞の中に入ることを容易にしたり、発がんの過程を促進したりする働きをする物質のことで、発がん物質の助っ人といえます。


胃がんでいえば、胃の粘膜に傷をつけることであり、胃を荒らすことと同じと考えて良いでしょう。塩分を採りすぎている人、ご飯を食べすぎている人、アルコールを飲みすぎている人、熱いものを好む人に胃がんが多いのはこのためです。また、逆に発がん物質の働きを抑える物質も存在します。たとえば、ビタミンCはニトロソアミンの生成を阻止します。また、ビタミンAや食物繊維もがんを抑えることが知られています。