診療科長あいさつ

みなさんこんにちは。腫瘍・血液内科の責任者をしています鈴宮淳司です。 腫瘍・血液内科の説明をさせていただきたいと思います。 腫瘍・血液内科のめざすことは “がんや血液疾患の患者さんに、 よりよい医療の提供とそれを実践できる医療者を育てる”ことです。

Q1.腫瘍・血液内科?

腫瘍・血液内科は腫瘍センターの腫瘍科と血液内科が合体をして、2012年6月に誕生した、島根大学でもっとも新しい内科診療科です。
寄附講座である腫瘍センターに所属しているわたしを始め4名のスタッフと血液内科に所属していたスタッフの総勢13名の医師がいます。

他に、わたしたち医師を助けてくれるスタッフが4名います。
わたしたちが何をしているかというと腫瘍内科と血液内科を診療分野としてはカバーしています。
腫瘍内科はがん薬物療法を専門とし、がん患者さんを包括的に診療する科で、私自身は前任地で血液がんはのみならず、肺がん、乳がん、消化器がん、胚細胞腫瘍などさまざまながんの治療に携わってきました。
しかし、島根大学では消化器外科や呼吸器内科や乳腺科、婦人科、泌尿器科、耳鼻咽喉科などがん診療をやっている診療科ががん治療をやっておられるので、なるべく邪魔にならないように、消化器がんと肉腫などのがん薬物療法を中心に診療を行っています。
血液内科の領域としては造血幹細胞移植を含め、すべての血液疾患の治療に対応しています。

Q2.どこで働いているの?

病棟は新病棟8C病棟とB病棟にあります。新病棟8Cは廊下なども含みますフロア全体が無菌管理されている無菌管理病床17床と抗がん薬治療を受ける患者さんのために20床の病床を併せ持つ腫瘍センター病棟で主に働いています。
毎朝の申し送りと、毎夕の翌日抗がん薬治療を受ける患者さんのためのカンファレスを看護師や薬剤師などの仲間と一緒に行っています。
また外来は連日内科外来で血液内科、腫瘍外来で腫瘍内科の外来を実施しています。
それに加え、16床の外来化学療法室で、依頼されたさまざまな患者さんの外来での抗がん薬治療を看護師、薬剤師とチームを組んで実施しています。病棟の看護スタッフや外来の看護スタッフや薬剤師、栄養士などの同僚に助けてもらいながら、患者さんのより良い医療を提供しています。

Q3.何をめざしているの?

教育・研修体制としての研修プログラムは別に示しています。
真の“患者中心の医療”の提供と、それが実践できる医療者の育成をめざしています。
“うちの診療科の患者ではありません”というのではなく、目の前にいらっしゃる患者さんの“Problem”が何かを明らかにでき、その解決のための最良の方策がとれる医療をめざしています。
元来、腫瘍内科医、血液内科医は特定の臓器を診るのではなく、全体を診なければいけないために、さまざまな勉強や研修が必要ですし、何でも診るというような意識がなければ、なれません。
当科のスタッフは内科専門医以外に、血液専門医を取得している医師が7名、腫瘍内科の専門医(臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医)が5名(島根県全体で6名です)、消化器の専門医が1名です。
今、若い先生が4名これらの専門医の取得を目指して頑張っています。“Polyvalent”な能力を持った専門医をめざして、腫瘍・血液内科でスキルアップをして、広い世界に飛び出してください。やるのはあなた方ですが、その手伝いをしたいと思います。
また、難治性のがんに対する治療法の開発を目指しています。臨床研究と基礎研究の両方を進めていき、難治性のがんで苦しんでいらっしゃる患者さんへよりよい治療を届けたいと考え頑張っています。また、腫瘍センターとして包括的ながん医療を提供するために、がん登録部門やがん相談部門も有しています。
さらにがん患者さんのリハビリ、緩和ケア、がん患者さんの栄養面だけでなく、楽しい食事の提供といったことも関係の方々と共同で取り組んでいます。

Q4.どんな研究をしているの?

島根大学に赴任して3年経過しましたが、やっと念願の実験室ができました。
今までは腫瘍生物学講座(本間良夫教授)のところにお世話になっていたスタッフも、今後は自分たちの実験室ができましたので、研究のスピードも上がることを期待しています。基礎研究として、腫瘍生物学講座と共同で膵臓がんや白血病に対する新規の抗がん薬の開発をしています。
難治性の血液がんであるNK細胞リンパ腫の治療法の開発を日本だけでなく、香港や韓国の研究者と共同で、多国間国際臨床試験を実施し、“SMILE療法”を開発しました。
現在もさらに良い治療法の開発を、日本の研究者のみならず東アジアの研究者と共同で研究しています。他に国内ではまれな慢性リンパ性白血病の研究チームの代表をしており、現在全国規模の臨床研究を進めています。またこの研究はウイーン大学とも連携をして、研究を進めています。 難治性のがん患者さんに少しでもよりより治療を提供したいと考えています。わたしたちと一緒に、研究をしませんか。
待っています。

Q5.どんな雰囲気?

医療や研究には誠実でなければなりませんが、自由で、形式にあまりとらわれない雰囲気の診療科になれるように努力をしています。学生や若い医師など、いつでも寄ってください。