島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について(7月~8月)【病院ニュース8月号】

公開日 2020年09月23日

 

島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について (7月~8月)【病院ニュース8月号】


病院長 井川 幹夫

 

 7月に入って出雲市1人、雲南市で3人の新型コロナウイルス感染者が発生し、31日には全国の新規感染者が 1,580 人と1日あたり過去最多となり、都市部から地方まで感染拡大傾向が明確となっています。また、感染経路不明者、高齢者の感染も増加傾向にあることから、一旦緩和していた病棟の面会制限を厳しくさせていただいております。具体的には、個室は島根大学が定めている特別感染警戒地域(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、愛知県、岐阜県、静岡県、大阪府、京都府、兵庫県、滋賀県、奈良県、和歌山県、広島県、福岡県、佐賀県、熊本県、宮崎県、鹿児島県、沖縄県)、感染警戒地域(北海道、宮城県、茨城県、栃木県、群馬県、山梨県、長野県、石川県、三重県、鳥取県、岡山県、山口県、徳島県、高知県、長崎県)からの訪問は原則お断りしています。4人部屋については、これまで通り面会制限を継続していますが、面会制限により静かな療養環境が保たれているとの入院患者さんの声が多く、さらに病棟への Wi-Fi 設置によりオンライン面会が可能となっている点を考慮したものです。病院職員の国内移動による院内への感染持ち込みを防止するため、特別感染警戒地域から帰県した場合には PCR 検査の受検または 10日間の在宅勤務としています。医学科5年生、6年生と看護学科の4年生については、7月6日から当院の病院ゾーンへの立ち入りを認めていますが、病院見学等で特別感染警戒地域に出かけた場合もPCR 検査の受検か 10日間の自宅待機を課しています。

 PCR 検査については、新規感染者の接触者を対象とした検査に加えて、自主検査、術前スクリーニングに活用されるなど検査の目的が多様化しています。当院では新たに COVID-19 検査センター(矢野彰三センター長、荒木 剛副センター長)を設置し、核酸・タンパク質精製装置、PCR 測定装置を導入して、週 90 件の検査が可能ですが、これから臨床検査技師の増員、検査機器を追加導入して実施件数を週約 400 件まで増やす予定で、さらに抗原の定量検査も実施する体制とし、いずれも唾液をサンプルとすることを標準とします。県内の医療機関からの PCR 検査を当院が受託し、検査結果を迅速にお知らせする体制が整った段階でご案内しますので、必要に応じてご依頼いただきますようお願い致します。また、宿泊施設等、地元企業の従業員を対象とした PCR 検査にも対応することも考慮しており、これも島根大学として地域貢献の一環としてとらえています。

 今後も新型コロナウイルス感染の拡大が危惧されている中で、8月以降、感染リスクを最小化しつつ、本来の大学病院としての診療を取り戻すとともに、重点医療機関として、県の病床確保計画に沿った専用病棟を設置し、重症患者を受け入れます。第二次補正予算からの交付金を活用した医療機器の整備、特に ECMO の設置台数を増やし、日本 COVID-19 対策ECMOnet 主催の研修会を救急医学の岩下教授が中心となって本学医学部で開催するなど、第2波に備えた重症患者治療の体制強化を図っているところです。


 地域の医療機関の皆様には、今後ともご支援・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。