島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について(9月~10月)【病院ニュース10月号】

公開日 2020年10月09日

 

島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について (9月~10月)【病院ニュース10月号】


病院長 井川 幹夫

 

 東京都の新型コロナウイルスの感染状況を分析する「モニタリング会議」の9月17 日付の報道では、新たな感染や感染経路不明の割合が増加に転じており、今後感染の急速な拡大が危惧されるとの分析結果が公表され、厳重な警戒が必要と指摘されています。一方で、島根県内の新型コロナウイルス感染症は、8月5日発生の137 例目以降、9月下旬に新規症例3例の報告がありました。当院玄関では複数の患者さんの検温を同時に行えるサーモカメラを設置して混雑解消を図るとともに救命救急センターの入り口にもサーモカメラを設置し、さらに外来受付では非接触型の検温を行っています。面会については原則全面禁止としていましたが、個室は9月7日より主治医が面会を許可している患者さんに限定して、緩和、4人部屋については、これまで通り面会制限を継続し、患者さん、ご家族にはWi-Fi 利用によるオンライン面会で我慢していただいています。

 8月に全国医学部長病院長会議から新型コロナウイルス感染症に関する大学病院の経営状況調査結果(4月~6月)が報告されています。全国の国立・公立・私立の136 大学病院が調査対象で、外来患者数、入院患者数、手術件数、医業収入等について前年度との比較が全大学病院まとめて示され、それぞれ-18.8 %、-19.9 %、-21.4 %、-10.04 %でした。同期間の当院の数値は-7.3 %、-10.5 %、+1.0 %、-2.7 %で、手術件数は微増、マイナス幅は全大学病院の平均値を下回っていますが、大学病院の使命である高度医療の実施が妨げられたのは誠に残念です。新型コロナウイルス感染の収束が見通せず、「with コロナ」環境で診療する上で、PCR 等の検査を有効活用することが重要となります。当院に設置したCOVID-19 検査センターにおいては、県内の病院、診療所から、手術前、侵襲度・感染リスクが高い処置・検査、職員の出張、職場環境の管理、ビジネス目的のPCR 等の検査を受託しています。詳細については、当院のホームページのバナー、PCR 等検査の委受託について(下図)からご覧ください。今冬はインフルエンザ感染症と新型コロナウイルス感染症の同時流行が危惧されていることから、発熱患者に対応する上で、当院のCOVID-19 検査センターはお役に立てると存じます。

 当院は高度医療の実施を通じて、さらにPCR 等検査の受託により地域に貢献したいと考えております。地域の医療機関の皆様には、今後ともご支援・ご協力の程、何卒よろしくお願い申し上げます。
 

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