島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について(11月~12月)【病院ニュース12月号】

公開日 2020年12月08日

 

島根大学病院の新型コロナウイルス感染対策について (11月~12月)【病院ニュース12月号】


感染制御部 部長 森田 栄伸 、専従医師 城 有美
COVID-19検査センター センター長 矢野 彰三

 

 新型コロナウイルス感染症については、国内では8月に第2波のピークを超え、10月以降は国内移動の制限、海外からの入国制限が緩和されました。しかし、11月には国内で連日2,000人以上の新型コロナウイルス新規感染者が報告され、第3波を迎えています。こうした中、季節性インフルエンザの流行を迎える時期となります。新型コロナウイルス感染症はインフルエンザと症状が類似し、いずれも感染力が強いため、医療施設では発熱・気道感染症状を示す患者での両者の迅速な鑑別が求められます。

 これまで当院ではCOVID-19検査センターを設置し、新型コロナウイルス感染が疑われる患者さんには抗原検査あるいは核酸検査が適用できる検査体制をとってきました(図1)。また、全身麻酔下手術が予定される患者、県外からの受診患者・入院患者については、新型コロナウイルスPCR検査を行い、院内感染防止を行っています。さらに、感染注意地域から帰県した職員や学生についてもPCR検査あるいは10日間の在宅勤務・在宅学習にて対処しています。

               
 出雲圏域では新型コロナウイルス感染症とインフルエンザの流行に備え、11月1日から診療・検査体制の再整備が行われました。当院は新型コロナウイルス感染症の重症患者を受け入れる役割を担いますが、今後は救急外来などへの発熱・気道感染症状を示す患者さんの受診機会が増えることが予測されます。これに対して当院では図2のような検査体制を予定しています。まず鼻咽頭ぬぐい液を採取し、インフルエンザ、COVID-19診断にそれぞれ抗原定性を用いて迅速判定を行います。エスプライン判定が陰性でも新型コロナウイルス感染を強く疑う場合には鼻咽頭ぬぐい液にて核酸検出(ミュータスワコー、GeneXpert、ライトサイクラー)を行います。発症9日以内では唾液採取検体にて核酸検出(この場合GeneXpert、ライトサイクラー)も可能です。12月1日以降では唾液検体を用いた抗原検出(ルミパルス)が使用可能となる予定です。               
             
 
 当院では新型コロナウイルスと季節性インフルエンザの両方に対応できる検査体制にて、県民の皆様に安心できる医療を提供して参ります。