平成27年度 島根大学医学部附属病院 病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞のICD10別患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 1,062 411 336 525 652 1,065 2,584 2,614 2,140 277
 平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者で、一般病棟に一回以上入院した患者について年齢階級別に患者数を示しています。
 島根県は高齢化のモデル地域と言われておりますが、当院の入院患者にも如実に表れております。60歳以上の患者数が全体の74%を占めています。また、0歳から9歳までの入院患者が多く、新生児・周産期医療に力を注ぐ、当院の特徴を示しています。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
小児科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140010x199x00x 妊娠期間短縮、低出産体重に関連する障害(出生時体重2500g以上) 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 107 2.36 6.17 0.00 0.00
010130xx99x4xx 重症筋無力症 手術なし 手術処置2-4あり 47 2.02 22.91 0.00 16.13
040080x1xxx0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳未満) 手術処置2なし 44 5.00 5.72 0.00 2.80
i. 140010x199x00x は、周産期の疾患、新生児の疾患の入院
ii. 010130xx99x4xx は、重症筋無力症疾患の入院
iii. 040080x1xxx0xx は、肺炎等の疾患の入院

i.からiii.の治療を受けた患者の平均年齢は、i. 0歳、ii. 16歳、iii. 2.8歳
また、全国平均在院日数はi. 6.17日(当院2.36日)、ii. 22.91日(当院2.02日)、iii. 5.72日(当院5.00日)

 小児科では、周産期・新生児に対する症例が最も割合が多くなっております。当院の役割として、周産期・新生児の治療を重んじている事から1番多い症例数となっています。
 2番目に多い、重症筋無力症は、患者さんの生活に寄り添いながら、疾患の進行に対する治療を行っています。
 3番目に多い疾患は、肺炎や気管支喘息といった小児呼吸器疾患の症例です。平均年齢も2.8歳と小さなお子さんの呼吸器治療の重要性がわかります。
 なお、退院後はかかりつけの医院でフォローをお願いしており、小児科から他の病院へ転院することはあまりありません。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160620xx01xxxx 肘、膝の外傷(スポーツ障害等を含む。) 腱縫合術等 74 14.34 11.98 0.00 29.22
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。) 腰部骨盤、不安定椎 内視鏡下椎弓切除術 手術処置2なし 49 14.00 12.72 2.04 73.39
07040xxx01xx0x 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 人工関節再置換術等 定義副傷病名なし 32 29.28 24.95 0.00 66.97
i. 160620xx01xxxx は、膝靱帯、半月板損傷等の疾患の入院
ii. 070343xx02x0xx は、脊柱管狭窄症等の疾患の入院
iii. 07040xxx01xx0x は、股関節症等の疾患の入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 29.22歳、ii. 73.39歳、iii. 66.97歳
また、全国平均在院日数はi. 11.98日(当院14.34日)、ii. 12.72日(当院14.00日)、iii. 24.95日(当院29.28日)

 整形外科では、肘・膝の外傷で入院する患者さんが最も多くなっています。スポーツ外傷を専門とする当院の特徴の一つです。
 手術が必要な患者さんが多く、取り扱う疾患も多岐に渡ります。
 平均年齢を見ると脊柱管狭窄、股関節症等は高齢の患者さん、肘、膝の外傷疾患は若年層の患者さんであることがわかります。
 高齢の患者さんの脊柱管等疾患、股関節疾患は術後の管理とリハビリで比較的在院日数が長くなることが多いです。
 また、リハビリをより専門とする病院へ転院されます。
 一方、若年層の患者さんがスポーツや事故などで肘、膝を損傷された場合は、手術を行い、2週間前後で退院、自宅へ帰られる傾向にあります。
脳神経外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160100xx99x00x 頭蓋・頭蓋内損傷 手術なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 37 4.76 7.52 2.70 51.76
010030xx9910xx 未破裂脳動脈瘤 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 23 3.70 3.15 0.00 65.70
010070xx99020x 脳血管障害 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-2あり 定義副傷病名なし 22 4.91 5.67 0.00 71.82
i. 160100xx99x00x は、外傷が原因のくも膜下出血等の疾患の入院
ii. 010030xx9910xx は、脳動脈瘤の疾患の入院
iii. 010070xx99020x は、内頚動脈狭窄症等の疾患の入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 51.76歳、ii. 65.70歳、iii. 71.82歳
また、全国平均在院日数はi. 7.52日(当院4.76日)、ii. 3.15日(当院3.70日)、iii. 5.67日(当院4.91日)

 脳神経外科では、外傷によるくも膜下出血で入院する患者さんが一番多く、精密検査後、保存的治療をされて退院されている患者さんです。
 2番目に脳動脈瘤の検査入院もしくは脳動脈瘤を治療した後の検査入院が多くなっています。脳動脈瘤とは脳の血管に瘤が出来る疾患で、この瘤が破裂するとくも膜下出血を起こしてしまいます。手術前の脳動脈瘤の状態を確認し、治療方針を決めます。
 また、手術後の状態を把握することでより治療効果を上げています。
 3番目に内頚動脈狭窄症の検査入院の患者さんが多くなっています。動脈硬化などにより頚動脈が狭窄し、脳に血流が届きにくくなる病気です。治療のために、どのくらい血管が狭窄しているかを調べる必要があります。
呼吸器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 手術あり 手術処置2なし 117 13.91 13.03 0.00 73.01
040030xx01xxxx 呼吸器系の良性腫瘍 肺切除術 気管支形成を伴う肺切除等 12 10.75 10.23 0.00 71.50
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし - 2.11 3.29 0.00 79.22
(※iii.については9人以下のため、掲載していません。)
i. 040040xx97x0xx は、肺の悪性腫瘍の入院
ii. 040030xx01xxxx は、呼吸器系の良性腫瘍等の入院

i.とii.の治療を受けた平均年齢は、i.73.01歳、ii.71.50歳
また、全国平均在院日数はi. 13.03日(当院13.91日)、ii. 10.23日(当院10.75日)

 呼吸器外科では、肺癌の手術をするために入院する患者さんが大多数です。高齢の患者さんが多くなっていますが、全国平均在院日数とほとんど変わらない日数で自宅退院されています。退院後は外来通院しながら、化学療法などを行う場合もあります。2番目には、肺にできた良性腫瘍を手術する患者さんが多くなっています。やはり、高齢の患者さんが多くなっていますが、全国平均在院日数と変らない日数で自宅退院されています。
心臓血管外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050163xx99000x 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 28 3.32 8.67 0.00 78.43
050163xx03x0xx 非破裂性大動脈瘤、腸骨動脈瘤 ステントグラフト内挿術 手術処置2なし 26 12.62 13.19 0.00 81.58
14029xxx01x0xx 動脈管開存症、心房中隔欠損症 弁形成術等 手術処置2なし 12 9.17 15.27 0.00 4.17
i. 050163xx99000x は、胸・腹部大動脈瘤、腸骨動脈瘤等の疾患で手術なしの入院
ii. 050163xx03x0xx は、胸・腹部大動脈瘤、腸骨動脈瘤等の疾患で手術ありの入院
iii. 14029xxx01x0xx は、動脈管開存症、心房中隔欠損症等の疾患で手術ありの入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 78.43歳、ii. 81.58歳、iii. 4.17歳
また、全国平均在院日数はi. 8.67日(当院3.32日)、ii. 13.19日(当院12.62日)、iii. 15.27日(当院9.17日)

 心臓血管外科では、胸・腹部大動脈瘤等の病気について、手術前の状態を検査し、手術の方針を決めるための入院と手術の入院が上位を占めます。胸・腹部大動脈瘤は、破裂すると命に関わる病気です。
 手術は主にステントグラフト内挿術が行われます。高齢の患者さんが比較的多く、外科的手術のリスクが高い患者さんに対して行われます。
 3番目は、先天的に持って生まれた小児の心臓の病気で手術をしている入院で、当院の小児心臓血管外科の特徴です。
 全体的に平均在院日数が全国平均在院日数と比べて短く、早期に自宅退院しています。
小児外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
140590xx97xxxx 停留精巣 手術あり 67 1.30 3.32 0.00 2.43
060170xx02xxxx 閉塞、壊疽のない腹腔のヘルニア ヘルニア手術 腹壁瘢痕ヘルニア等 49 1.18 8.85 0.00 2.65
11022xxx02xx0x 男性生殖器疾患 陰嚢水腫手術等 定義副傷病名なし - 1.38 4.80 0.00 5.63
(※iii.については9人以下のため、掲載していません。)
i. 140590xx97xxxxは、停留精巣の疾患で手術ありの入院
ii. 060170xx02xxxxは、腹腔のヘルニア疾患で手術ありの入院

i.とii.の治療を受けた平均年齢は、i. 2.43歳、ii. 2.65歳
また、全国平均在院日数はi. 3.32日(当院1.30日)、ii. 8.85日(当院1.18日)

 小児外科では、1番多い診断群分類の疾患は、先天的に精巣の下降が途中で停留し、本来の下降位置まで到達してない病気に対して手術をするために入院した患者さんです。
 2番目としては、腹腔のヘルニア(臍ヘルニア等)の病気に対して手術をするために入院した患者さんが多くなっています。ほとんどが手術のために紹介され、自宅へ退院し、かかりつけ医にて継続診療されています。
 全国平均在院日数に比べて平均在院日数がかなり短期間になっています。
眼科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020160xx97xxx0 網膜剥離 手術あり 片眼 77 11.78 11.08 1.30 59.42
020220xx97xxx0 緑内障 手術あり 片眼 53 6.74 9.57 0.00 74.51
020200xx9710xx 黄斑、後極変性 手術あり 手術処置1あり 手術処置2なし 48 9.19 7.99 0.00 70.25
i. 020160xx97xxx0は、網膜剥離の疾患で手術ありの入院
ii. 020220xx97xxx0は、緑内障の疾患で手術ありの入院
iii. 020200xx9710xxは、黄斑や網膜の疾患で手術ありの入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 59.42歳、ii. 74.51歳、iii. 70.25歳
また、全国平均在院日数はi. 11.08日(当院11.78日)、ii. 9.57日(当院6.74日)、iii. 7.99日(当院9.19日)

 眼科では、ほとんどが手術目的の入院となります。1番目は網膜剥離や糖尿病網膜症等の網膜・硝子体疾患。
 2番目に、目から入ってきた情報を脳に伝達する視神経に障害が起こる緑内障等の疾患。
 3番目に網膜に穴があいてしまう黄斑円孔等の疾患の入院となっています。
 2番目3番目の疾患は、平均年齢が高齢となっていることも特徴です。
 これらの病気は放っておくと、失明の危険性がある重篤な病気であり、治療に力を入れています。
耳鼻咽喉科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 31 9.35 7.76 0.00 63.97
100020xx01x0xx 甲状腺の悪性腫瘍 甲状腺悪性腫瘍手術 切除等 手術処置2なし 31 11.29 9.55 0.00 60.58
100020xx99x3xx 甲状腺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-3あり 21 5.43 8.66 0.00 64.00
i. 030350xxxxxxxxは、慢性副鼻腔炎の疾患で入院
ii. 100020xx01x0xxは、甲状腺の悪性腫瘍の疾患で手術ありの入院
iii. 100020xx99x3xxは、甲状腺の悪性腫瘍の疾患で治療目的の入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 63.97歳、ii. 60.58歳、iii. 64.00歳
また、全国平均在院日数はi. 7.76日(当院9.35日)、ii. 9.55日(当院11.29日)、iii. 8.66日(当院5.43日)

 耳鼻咽喉科では、慢性副鼻腔炎で手術する症例と、甲状腺癌で手術する症例が最も多くなっています。
 次に甲状腺癌に放射線ヨード内服療法等で入院する患者さんとなっています。
 いずれも術後は自宅退院し、当院外来か、かかりつけ医でフォローをしています。
神経内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010060x099030x 脳梗塞(JCS10未満) 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 67 18.91 18.08 31.34 75.37
010160xx99x10x パーキンソン病 手術なし 手術処置2あり 定義副傷病名なし 18 20.00 21.49 0.00 77.67
010110xxxxx40x 免疫介在性・炎症性ニューロパチー 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 15 19.60 19.87 13.33 65.13
i. 010060x099030xは、脳梗塞疾患の治療入院
ii. 010160xx99x10xは、パーキンソン病の治療入院
iii. 010110xxxxx40xは、慢性炎症性脱髄性多発神経炎等の治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 75.37歳、ii. 77.67歳、iii. 65.13歳
また、全国平均在院日数はi. 18.08日(当院18.91日)、ii. 21.49日(当院20.00日)、iii. 19.87日(当院19.60日)

 神経内科では、脳梗塞(脳卒中)の患者さんが最も多く、緊急で入院・治療されています。比較的高齢の患者さんが多い事がわかります。治療後は、リハビリを専門とする病院へ転院される方も多いのも特徴です。
 続いて、パーキンソン病の治療で入院する患者さんが多くなっています。詳しい検査や治療などで入院をしています。この疾患についても比較的高齢の患者さんが多くなっています。
 3番目は慢性炎症性脱髄性多発神経炎、ギラン・バレー症候群等の疾患で治療入院をされる患者さんです。退院後は紹介元での継続診療が多くなっています。
皮膚科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 20 7.40 8.97 0.00 70.60
050180xx97xx0x 静脈・リンパ管疾患 その他の手術あり 定義副傷病名なし 17 3.47 3.46 0.00 65.94
080190xxxxxxxx 脱毛症 13 3.00 3.74 0.00 36.77
i. 080020xxxxxxxxは、帯状疱疹の治療入院
ii. 050180xx97xx0xは、下肢静脈瘤などの手術入院
iii. 080190xxxxxxxxは、脱毛症の治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 70.60歳、ii. 65.94歳、iii. 36.77歳
また、全国平均在院日数はi. 8.97日(当院7.40日)、ii. 3.46日(当院3.47日)、iii. 3.74日(当院3.00日)

 皮膚科では、1番目に帯状疱疹の治療で入院する患者さんが多くなっています。子供の時に罹った水痘と同じウィルスが神経の付け根に残っていて、体調が悪くなったときに神経に沿って痛み・発熱を伴う赤い皮疹が出現します。比較的高齢の患者さんが多く入院しています。
 2番目に下肢静脈瘤等の手術入院となっています。静脈内にある血流を支える弁が壊れ、足の血液が停滞して溜まり、足の静脈血管が浮き出て目立つ病気です。
 3番目は円形脱毛症等の治療で入院する患者さんです。比較的若い患者さんが多くなっています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx01x0xx 前立腺の悪性腫瘍 前立腺悪性腫瘍手術等 手術処置2なし 59 12.24 14.03 0.00 68.41
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 膀胱悪性腫瘍手術 経尿道的手術 手術処置1なし 手術処置2なし 52 7.10 7.59 0.00 71.69
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 46 11.02 13.64 2.17 75.11
i. 110080xx01x0xxは、前立腺の悪性腫瘍の疾患で手術ありの入院
ii. 110070xx0200xxは、膀胱の悪性腫瘍等の疾患で手術ありの入院
iii. 110280xx99000xは、慢性腎炎等の疾患で治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 68.41歳、ii. 71.69歳、iii. 75.11歳
また、全国平均在院日数はi. 14.03日(当院12.24日)、ii. 7.59日(当院7.10日)、iii. 13.64日(当院11.02日)

 泌尿器科では、前立腺癌の手術目的で入院される患者さんが最も多く、2番目は、膀胱癌の手術目的で入院される患者さんと続きます。
 3番目は腎盂腎炎等の治療で入院する患者さんです。高年齢の方が多く排尿障害等でカテーテル留置を行っている患者さんに比較的多く見受けられます。
産科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120180xx01xxxx 胎児及び胎児付属物の異常 子宮全摘術等 58 9.05 9.94 0.00 32.69
120260xx01xxxx 分娩の異常 子宮破裂手術等 28 8.79 9.63 0.00 31.75
120170xx99x0xx 早産、切迫早産 手術なし 手術処置2なし 27 13.63 20.87 3.70 30.63
i. 120180xx01xxxxは、胎児や骨盤位等の異常で治療入院
ii. 120260xx01xxxxは、既往帝切後分娩等で入院
iii. 120170xx99x0xxは、早産、切迫早産の治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 32.69歳、ii. 31.75歳、iii. 30.63歳
また、全国平均在院日数はi. 9.94日(当院9.05日)、ii. 9.63日(当院8.79日)、iii. 20.87日(当院13.63日)

 産科では、1番目に妊娠中に起こった胎児の異常(骨盤位等)を治療する患者さんの入院が多く、2番目に一度帝王切開で分娩されている患者さんの分娩、切迫子宮破裂等の患者さんの入院、3番目に切迫早産を治療する患者さんの入院と続きます。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍 腹腔鏡下腟式子宮全摘術等 107 6.81 6.34 0.00 45.45
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 88 4.61 5.33 0.00 63.05
120090xx97xxxx 生殖器脱出症 手術あり 46 6.30 9.53 0.00 69.26
i. 120060xx02xxxxは、子宮筋腫等の疾患で手術ありの入院
ii. 12002xxx99x40xは、子宮等の悪性腫瘍で化学療法等の治療ありの入院
iii. 120090xx97xxxxは、子宮脱等の疾患で手術ありの入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 45.45歳、ii. 63.05歳、iii. 69.26歳
また、全国平均在院日数はi. 6.34日(当院6.81日)、ii. 5.33日(当院4.61日)、iii. 9.53日(当院6.30日)

 婦人科では、1番目に子宮筋腫を手術するために入院した患者さんが多くなっています。ほとんど腹腔鏡下による手術が行われています。
 2番目には、子宮頚癌、子宮体癌の手術後で化学療法等の治療を行うために入院した患者さんが多く、3番目に、子宮脱、膀胱瘤などで手術を行うために入院した患者さんとなっています。
呼吸器・化学療法内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1あり 手術処置2なし 定義副傷病名なし 102 2.03 3.29 0.00 73.85
040080x099x0xx 肺炎、急性気管支炎、急性細気管支炎(15歳以上) 手術なし 手術処置2なし 54 11.96 14.34 3.70 80.24
040040xx9904xx 肺の悪性腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-4あり 51 9.43 13.38 1.96 69.10
i. 040040xx99100xは、肺の悪性腫瘍について検査を行う入院
ii. 040080x099x0xxは、15歳以上の肺炎等の疾患で治療を行う入院
iii. 040040xx9904xxは、肺の悪性腫瘍に対して化学療法等の治療を行う入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 73.85歳、ii. 80.24歳、iii. 69.10歳
また、全国平均在院日数はi. 3.29日(当院2.03日)、ii. 14.34日(当院11.96日)、iii. 13.38日(当院9.43日)

 呼吸器・化学療法内科では、肺癌若しくは肺癌を疑って、気管支鏡で病巣を採取し、病理診断を行い、今後の治療方針をたてるための入院が最も多く、ほとんどが一泊二日の入院です。
 2番目に多いのは、細菌性肺炎等による肺炎の入院治療患者さんです。高齢の患者さんが多く、また高齢になるほど重症になる傾向があり、多少長い治療期間を要します。肺炎のデータについては併せて「成人市中肺炎の重症度別患者数」もご覧ください。
 3番目に肺癌の患者さんに化学療法等で治療を行う入院となっています。
循環器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx99130x 狭心症、慢性虚血性心疾患 手術なし 手術処置1-1あり 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 69 5.23 5.95 0.00 72.06
050130xx99000x 心不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 41 18.73 18.30 14.63 84.80
050210xx97000x 徐脈性不整脈 手術あり 手術処置1-"なし、1,3あり" 手術処置2なし 定義副傷病名なし 39 10.38 11.76 7.69 79.44
i. 050050xx99130xは、狭心症等の疾患について検査をする入院
ii. 050130xx99000xは、慢性心不全等の疾患について治療入院
iii. 050210xx97000xは、徐脈性不整脈等の疾患について手術ありの入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 72.06歳、ii. 84.80歳、iii. 79.44歳
また、全国平均在院日数はi. 5.95日(当院5.23日)、ii. 18.30日(当院18.73日)、iii. 11.76日(当院10.38日)

 循環器内科では、1番目に狭心症等の疾患で心臓カテーテル検査をするために入院している患者さんが多くなっています。
 2番目に慢性心不全等の疾患で治療のために入院する患者さんが多く、3番目に洞不全症候群、房室ブロック、ペースメーカー電池消耗等の疾患でペースメーカー移植術等を行う患者さんの入院と続きます。
腎臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx99000x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 20 12.00 13.64 0.00 60.10
110280xx991x0x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1あり 定義副傷病名なし 19 6.79 7.47 0.00 44.37
110280xx99010x 慢性腎炎症候群・慢性間質性腎炎・慢性腎不全 手術なし 手術処置1なし 手術処置2-1あり 定義副傷病名なし 10 14.60 15.39 0.00 64.60
i. 110280xx99000xは、慢性腎臓病等の疾患について治療を行う入院
ii. 110280xx991x0xは、糸球体腎炎等の疾患について検査のための入院
iii. 110280xx99010xは、慢性腎臓病等の疾患について治療を行う入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 60.10歳、ii. 44.37歳、iii. 64.60歳
また、全国平均在院日数はi. 13.64日(当院12.00日)、ii. 7.47日(当院6.79日)、iii. 15.39日(当院14.60日)

 腎臓内科では、慢性腎臓病等の疾患で治療入院する患者さんが最も多く、2番目に多いのは、糸球体腎炎等の疾患を経皮的に針生検を行い今後の治療方針を立てるための病理診断検査を行う患者さんです。
 3番目に慢性腎臓病等の疾患で人工透析が必要な患者さんの入院と続きます。
内分泌代謝内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
100070xxxxxxxx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 144 12.78 15.35 0.69 68.14
100180xx99000x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍 手術なし 手術処置1なし 手術処置2なし 定義副傷病名なし 21 7.62 6.55 0.00 56.05
100060xxxxxxxx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 13 14.23 14.30 0.00 55.38
i. 100070xxxxxxxxは、2型糖尿病の治療等の入院
ii. 100180xx99000xは、副腎皮質機能亢進症等の疾患で治療のための入院
iii. 100060xxxxxxxxは、1型糖尿病の治療等の入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 68.14歳、ii. 56.05歳、iii. 55.38歳
また、全国平均在院日数はi. 15.35日(当院12.78日)、ii. 6.55日(当院7.62日)、iii. 14.30日(当院14.23日)

 内分泌代謝内科では、最も多いのは2型糖尿病の治療入院、治療方針見直しの検査入院、教育入院、また、血糖値の高い患者さんが外科等で手術する前に、血糖コントロールを行うための入院等です。
 2番目に副腎腫瘍、副腎皮質機能亢進症等の治療や検査ための入院が続き、3番目に1型糖尿病の治療入院、教育入院、検査入院、血糖コントロール目的の入院が多くなっています。
救急科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
161070xxxxx00x 薬物中毒(その他の中毒) 手術処置2なし 定義副傷病名なし 23 1.91 3.58 0.00 43.26
180010x0xxx0xx 敗血症(1歳以上) 手術処置2なし 10 8.50 18.99 10.00 84.90
100380xxxxxxxx 体液量減少症 10 3.50 9.18 20.00 83.60
i. 161070xxxxx00xは、薬物中毒等で治療入院
ii. 180010x0xxx0xxは、敗血症で治療入院
iii. 100380xxxxxxxxは、脱水症で治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 43.26歳、ii. 84.90歳、iii. 83.60歳
また、全国平均在院日数はi. 3.58日(当院1.91日)、ii. 18.99日(当院8.50日)、iii. 9.18日(当院3.50日)

 救急科では、1番目に薬物中毒で緊急入院されて治療を受けている患者さんが多く、2番目は敗血症で緊急入院されて治療を受けている患者さんです。
 3番目に脱水症で緊急入院されて治療を受けている患者さんの順に続きます。
腫瘍・血液内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x40x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 56 14.27 17.69 0.00 70.55
130030xx99x50x 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術処置2-5あり 定義副傷病名なし 23 8.26 15.48 0.00 62.91
130010xx97x2xx 急性白血病 手術あり 手術処置2-2あり 17 38.94 43.59 5.88 63.18
i. 130030xx99x40xは、非ホジキンリンパ腫の治療入院
ii. 130030xx99x50xは、非ホジキンリンパ腫の治療入院
iii. 130010xx97x2xxは、急性白血病の治療入院 

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 70.55歳、ii. 62.91歳、iii. 63.18歳
また、全国平均在院日数はi. 17.69日(当院14.27日)、ii. 15.48日(当院8.26日)、iii. 43.59日(当院38.94日)

 腫瘍・血液内科では、びまん性大細胞型B細胞性リンパ腫等の疾患に化学療法治療を行う患者さんの入院が最も多く、2番目に濾胞性リンパ腫等の疾患に化学療法を行う患者さんの入院、3番目に急性骨髄性白血病等の疾患を治療する患者さんの入院の順に続きます。
消化器内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 限局性腹腔膿瘍手術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 52 9.35 10.93 0.00 76.08
060020xx04x0xx 胃の悪性腫瘍 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術 手術処置2なし 49 10.61 9.20 0.00 71.08
060010xx02x00x 食道の悪性腫瘍(頸部を含む。) 内視鏡的食道粘膜切除術等 手術処置2なし 定義副傷病名なし 29 11.03 10.17 0.00 69.21
i. 060340xx03x00xは、胆管結石、胆管炎等の疾患で治療入院
ii. 060020xx04x0xxは、胃の悪性腫瘍の疾患で治療入院
iii. 060010xx02x00xは、食道の悪性腫瘍の疾患で治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 76.08歳、ii. 71.08歳、iii. 69.21歳
また、全国平均在院日数はi. 10.93日(当院9.35日)、ii. 9.20日(当院10.61日)、iii. 10.17日(当院11.03日)

 消化器内科では、総胆管結石性胆管炎等の疾患で内視鏡による手術で入院治療した患者さんが最も多く、2番目に胃癌を内視鏡手術で治療するために入院した患者さん、3番目に食道癌を内視鏡手術で治療するために入院した患者さんと続きます。
肝臓内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2なし 36 9.61 11.98 0.00 76.78
060050xx0300xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)等 手術処置1なし 手術処置2なし 26 10.15 9.02 0.00 72.73
060050xx99x30x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 手術なし 手術処置2-3あり 定義副傷病名なし 16 11.44 11.08 0.00 71.56
i. 060050xx97x0xxは、肝・肝内胆管の悪性腫瘍で手術治療入院
ii. 060050xx0300xxは、肝・肝内胆管の悪性腫瘍で経皮的局所療法で入院
iii. 060050xx99x30xは、肝・肝内胆管の悪性腫瘍で治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 76.78歳、ii. 72.73歳、iii. 71.56歳
また、全国平均在院日数はi. 11.98日(当院9.61日)、ii. 9.02日(当院10.15日)、iii. 11.08日(当院11.44日)

 肝臓内科では、肝臓癌に栄養を送る動脈をふさいで腫瘍を治療する肝動脈塞栓療法で入院した患者さんが最も多く、2番目に肝臓癌に直接電極針を到達させ、ラジオ波を照射し腫瘍を焼灼する治療方法で入院した患者さん、3番目に肝臓癌に動脈から直接抗癌剤を送る治療法で入院した患者さんの順で続きます。
消化器外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060035xx0100xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 結腸切除術 全切除、亜全切除又は悪性腫瘍手術等 手術処置1なし 手術処置2なし 45 15.24 17.41 4.44 70.73
060035xx99x50x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-5あり 定義副傷病名なし 37 4.24 4.53 0.00 67.73
060020xx99x40x 胃の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 31 4.55 7.81 0.00 66.10
i. 060035xx0100xxは、結腸の悪性腫瘍の疾患で手術治療入院
ii. 060035xx99x50xは、結腸の悪性腫瘍の疾患で治療入院
iii. 060020xx99x40xは、胃の悪性腫瘍の疾患で治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i.70.73歳、ii.67.73歳、iii.66.10歳
また、全国平均在院日数はi. 17.41日(当院15.24日)、ii. 4.53日(当院4.24日)、iii. 7.81日(当院4.55日)

 消化器外科では、結腸癌等で手術治療入院した患者さんが最も多く、2番目に結腸癌等に化学療法治療等で入院した患者さん、3番目に胃癌に化学療法等で入院した患者さんと続きます。
肝・胆・膵外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060330xx02xxxx 胆嚢疾患(胆嚢結石など) 腹腔鏡下胆嚢摘出術等 32 5.88 6.96 0.00 63.31
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) その他の手術あり 手術処置2なし 23 8.43 11.98 0.00 73.61
060050xx02x1xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 肝切除術 部分切除等 手術処置2-1あり 19 11.21 21.05 0.00 71.84
i. 060330xx02xxxxは、胆のう結石症等の疾患で手術治療入院
ii. 060050xx97x0xxは、肝・肝内胆管の悪性腫瘍で治療入院
iii. 060050xx02x1xxは、肝・肝内胆管の悪性腫瘍で手術治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 63.31歳、ii. 73.61歳、iii. 71.84歳
また、全国平均在院日数はi. 6.96日(当院5.88日)、ii. 11.98日(当院8.43日)、iii. 21.05日(当院11.21日)

 肝・胆・膵外科では、最も多いのは、胆のう結石を腹腔鏡下で摘出する手術で入院している患者さんです。
 2番目に肝臓癌に抗癌剤を送るためのカテーテルを設置し、化学療法を行う治療や肝臓癌に栄養を送る動脈をふさいで腫瘍を治療する肝動脈塞栓療法で入院した患者さんが多く、3番目に肝臓癌を腹腔鏡下で手術する治療方法等で入院した患者さんと続きます。
膠原病内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x0xx 全身性臓器障害を伴う自己免疫性疾患 手術なし 手術処置2なし 64 4.95 18.15 0.00 59.59
070470xx99x6xx 関節リウマチ 手術なし 手術処置2-6あり 10 2.30 2.91 0.00 37.50
070470xx99x5xx 関節リウマチ 手術なし 手術処置2-5あり - 2.50 6.72 0.00 65.00
i. 070560xx99x0xxは、全身性自己免疫疾患の治療入院
ii. 070470xx99x6xxは、関節リウマチの治療入院
iii. 070470xx99x5xxは、関節リウマチの治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 59.59歳、ii. 37.50歳、iii. 65.00歳
また、全国平均在院日数はi. 18.15日(当院4.95日)、ii. 2.91日(当院2.30日)、iii. 6.72日(当院2.50日)

 膠原病内科では、全身性強皮症等の自己免疫疾患の治療入院した患者さんが最も多く、2番目に関節リウマチをレミケードで治療するために入院した患者さんが多く、3番目に関節リウマチをハーセプチンで治療するために入院した患者さんの順で続きます。
乳腺・内分泌外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
090010xx03x0xx 乳房の悪性腫瘍 乳腺悪性腫瘍手術 乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの) 手術処置2なし 34 6.47 6.79 0.00 61.53
090020xx97xxxx 乳房の良性腫瘍 手術あり 28 2.07 4.23 0.00 49.71
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 手術なし 手術処置2-4あり 定義副傷病名なし 18 4.61 4.66 0.00 61.06
i. 090010xx03x0xxは、乳房の悪性腫瘍で手術治療入院
ii. 090020xx97xxxxは、乳房の腫瘍等の検査治療入院
iii. 090010xx99x40xは、乳房の悪性腫瘍で化学療法等の治療入院

i.からiii.の治療を受けた平均年齢は、i. 61.53歳、ii. 49.71歳、iii. 61.06歳
また、全国平均在院日数はi. 6.79日(当院6.47日)、ii. 4.23日(当院2.07日)、iii. 4.66日(当院4.61日)

 乳腺・内分泌外科では、最も多いのは、乳癌を手術で切除するために入院した患者さんです。
 2番目に乳房に出来た腫瘤等を病理診断するための検査するために入院した患者さんが多く、3番目に乳癌を抗癌剤で治療するための入院した患者さんの順で続きます。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 82 10 51 58 21 29 1 7
大腸癌 25 34 81 69 24 66 1 7
乳癌 41 53 10 - - 15 1 7
肺癌 102 34 90 153 21 68 1 7
肝癌 20 20 14 14 26 128 1 7
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
5大癌(胃癌、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌)の患者さんについて初発の場合はUICCのTNMから示される病期分類別、および再発(再発部位によらない)について集計しています。平成27年度中に退院した患者数となっております。

〈データの対象期間と算出方法〉
データ対象期間:平成27年4月1日から平成28年3月31日までの退院患者。
 患者数:一連の入院を1カウントとして集計。
   (一般病棟とそれ以外の病棟を組み合わせた入院も一連であれば1入院とする)
   患者数は延べ患者数とする。
〈UICC病期分類〉
 国際対がん連合(UICC)によって定められた、i.原発巣の大きさと進展度、ii.所属リンパ節への転移状況、iii.遠隔転移の有無 の3つの要素によって各癌をI期(早期)~IV期(末期)の4病期(ステージ)に分類するものです。

 当院では消化器外科、肝胆膵外科、消化器内科、肝臓内科で主に胃癌、大腸癌、肝癌の患者さんを多く診療しています。胃癌、大腸癌は早期であるI期ついて、消化器内科で内視鏡による治療が多く行われ、消化器外科、肝胆膵外科では外科的手術が行われています。
 乳癌については、主に乳腺・内分泌外科が診療をしています。
 肺癌については、呼吸器外科で外科的手術、呼吸器・化学療法内科で術前の検査、術後の化学療法についての診療を行っています。
 また当院の腫瘍・血液内科では5大癌のみならず悪性腫瘍の疾患について幅広く診療を行っています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
重症度 0 14 12.64 61.43
重症度 1 28 11.68 75.96
重症度 2 27 18.56 77.37
重症度 3 31 18.39 83.68
重症度 4 - 18.86 79.43
重症度 5 - 17.25 85.00
不明 22 10.23 27.09
 成人の市中肺炎の患者さんの人数を重症度別に集計しています。
 この指標では食べ物の誤嚥による肺炎は集計対象外になります。
 また、成人の肺炎指標なので、小児の肺炎も集計対象外となります。
 *市中肺炎とは・・普通の社会生活の中でかかる肺炎のことです。
 *平均在院日数とは・・病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
 重症度の分類は、A-DROPスコアを用います。

●肺炎の重症度分類(A-DROP)
  i   男性≧70歳 女性≧75歳
  ii  BUN≧21または脱水(+)
  iii 酸素飽和度≦90%
  iv  意識障害(肺炎に由来する)
  v   収縮期血圧≦90mmHG

 軽 症:上記5ついずれも満たさない(重症度0)
 中等症:上記1つまたは2つを有する(重症度別1~2)
 重 症:上記3つを有する(重症度3)
 超重症:上記4つまたは5つ。またはショック(重症度4~5)

 患者数が最も多いのは中等症です。他の重症度も少なからず存在しています。重症度が上がると治療に日数がかかることがわかります。軽症の患者さんは60代であるのに比べて、重症度が上がるごとに後期高齢者の年齢層になっています。市中肺炎は年齢が上がるごとに重症化していることがわかります。たとえ軽症であっても他に疾患を持っており重症化を危惧されて入院となるケースもあります。主に呼吸器・化学療法内科で、重症肺炎の患者さんを受け入れています。
脳梗塞のICD10別患者数等ファイルをダウンロード
ICD10 傷病名 発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
G45$ 一過性脳虚血発作及び関連症候群 3日以内 10 11.30 81.00 10.00
その他 - 5.71 65.14 0.00
G46$ 脳血管疾患における脳の血管(性)症候群 - - - - -
I63$ 脳梗塞 3日以内 168 26.07 75.77 45.24
その他 20 26.25 72.40 25.00
I65$ 脳実質外動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの 3日以内 - 18.00 64.50 50.00
その他 71 10.93 73.61 0.00
I66$ 脳動脈の閉塞及び狭窄,脳梗塞に至らなかったもの - - 16.75 72.25 25.00
I675 もやもや病<ウイリス動脈輪閉塞症> - - 4.00 44.50 0.00
I679 脳血管疾患,詳細不明 - - - - -
脳梗塞等の分類になる患者さんをICD-10コード別に集計しました。

*ICD-10コード
 国際疾病統計分類(ICD-10)に基づいて、疾患にそれぞれコードが付けられています。例えば、「I633」は「アテローム血栓性脳梗塞」とつけられており、コードで疾患がわかる仕組みになっています。
*平均在院日数
 病院に入院していた日数(在院日数)の平均値です。
*転院率
 該当する症例のうち、当院から他の病院へ移動して継続入院(転院)することになった患者さんの割合です。

 脳梗塞の分類にあたる疾患なので、ほとんどが、神経内科と脳外科に緊急に入院されている患者さんになります。特に発症日から3日以内の急性脳梗塞が集計対象全体の6割を占めます。急性脳梗塞は75歳以上で後期高齢者の年齢層にあたり、入院加療、リハビリ後、半数以上の患者さんがよりリハビリを専門とした医療機関へ転院されています。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位3位まで)ファイルをダウンロード
小児科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K9131 新生児仮死蘇生術(仮死第1度のもの) 12 0.08 29.67 8.33 0.00
K6113 抗悪性腫瘍剤動脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 11 3.82 54.91 0.00 7.36
K9132 新生児仮死蘇生術(仮死第2度のもの) - 0.00 26.00 0.00 0.00
当院にはNICUがあり、新生児に対する蘇生術が上位を占めています。
小児の急性白血病等の患者さんに化学療法を行うためのポートを留置する手術も多くなっています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(肩) 74 1.99 31.76 4.05 74.30
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 54 2.85 13.22 5.56 74.46
K079-21 関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯) 50 1.04 16.66 0.00 25.58
 整形外科では、膝・股関節症に対しての人工関節置換術が一番多い手術になります。
 2番目に腰部脊柱管狭窄症に対しての内視鏡下椎弓切除術があり、どちらも74歳の高齢な患者さんが多いことがわかります。
 3番目の膝前十字靱帯損傷等の疾患に対しての関節鏡下靱帯断裂形成手術(十字靱帯)は平均年齢も若く、スポーツ中に受傷している患者さんが多くいます。
脳神経外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K164-2 慢性硬膜下血腫洗浄・除去術(穿頭による) 41 0.12 9.66 14.63 82.49
K609-2 経皮的頸動脈ステント留置術 38 2.34 11.24 5.26 73.89
K1771 脳動脈瘤頸部クリッピング(1箇所) 23 3.65 49.09 34.78 70.13
 脳神経外科では、くも膜下出血、硬膜下血腫に対しての血腫洗浄・除去術、内頚動脈狭窄症等に対しての頚動脈ステント留置術、脳動脈瘤に対しての脳動脈瘤頸部クリッピング術の順となっています。
呼吸器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除又は1肺葉を超えるもの) 69 4.78 8.41 0.00 73.78
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(部分切除) 40 5.48 7.53 0.00 71.70
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 24 6.71 8.00 0.00 66.33
 呼吸器外科では、肺癌に対して、胸腔鏡下で肺癌の切除を行う手術患者がほとんどとなっています。
心臓血管外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5612 ステントグラフト内挿術(腹部大動脈) 26 2.77 9.15 0.00 79.96
K5551 弁置換術(1弁のもの) 16 5.69 27.44 25.00 67.00
K5761 心室中隔欠損閉鎖術(単独のもの) 15 1.13 8.47 0.00 2.40
 心臓血管外科では、腹部大動脈瘤等の疾患に対してのステントグラフト内挿術が一番多く、次に大動脈弁狭窄症等の疾患に対しての弁置換術となっています。
 当院の心臓血管外科の特徴でもある小児心臓疾患(心室中隔欠損症)に対して心室中隔閉鎖術が多くなっています。
小児外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K836 停留精巣固定術 65 0.14 0.15 0.00 2.51
K6333 ヘルニア手術(臍ヘルニア) 49 0.10 0.10 0.00 2.80
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 43 0.23 0.12 0.00 4.67
 小児外科では、停留精巣の疾患に対しての停留精巣固定術が一番多く、2番目に臍ヘルニアに対する手術が多く行われています。
 3番目に鼡径ヘルニアに対して腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術が行われています。診断群分類の指標と同様の順位となっています。
眼科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)(その他のもの) 561 0.98 2.37 0.00 74.35
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含むもの) 172 0.82 9.30 0.58 67.59
K281 増殖性硝子体網膜症手術 40 1.03 10.55 0.00 59.70
 眼科では、白内障に対する水晶体再建術(眼内レンズを挿入する場合)がかなり多くなっております。
 (※診断群分類の指標に示されないのは、診療報酬体系により、診断群分類から外れるためです)
 2番目に網膜剥離等の疾患に対して、硝子体茎顕微鏡下離断術が多く行われています。
 3番目に増殖性糖尿病性網膜症・2型糖尿病等の疾患に対して増殖性硝子体網膜症手術が行われています。
耳鼻咽喉科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 30 1.30 6.87 0.00 28.17
K4632 甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘) 27 1.74 11.85 0.00 58.93
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 24 1.50 11.96 0.00 63.88
 耳鼻咽喉科では、1番目に慢性扁桃炎等の疾患に対しての口蓋扁桃手術が多く行われています。
 2番目に甲状腺癌に対して甲状腺悪性腫瘍手術(全摘及び亜全摘)が行われています。
 3番目に汎副鼻腔炎等の疾患に対して内視鏡下鼻・副鼻腔手術が行われています。
放射線科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 17 0.53 5.06 0.00 76.71
K6153 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) - 0.33 2.00 0.00 64.33
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 - 0.00 1.00 0.00 49.00
 放射線科では、閉塞性動脈硬化症の疾患に対して、四肢の血管拡張術が主に行われています。
 件数としては表現されていませんが、放射線科では多くの診療科からの依頼で血管塞栓術を始め、様々な放射線技術を活かした手術が行われています。
 診療報酬体系の性質上から主治医のいる診療科で請求するため、放射線科としては表面上、このような件数になっています。
神経内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K664 胃瘻造設術(経皮的内視鏡下胃瘻造設術、腹腔鏡下胃瘻造設術を含む。) 10 22.30 42.60 40.00 69.10
K721-21 内視鏡的大腸ポリープ切除術(長径2cm未満) - 14.00 18.50 0.00 72.00
K386 気管切開術 - 6.00 55.25 75.00 62.50
 神経内科では胃瘻造設の手術が最も多くなっています。
 神経難病疾患の患者さんが多く、病気の経過で嚥下障害を起こし、栄養が不足するため、胃から直接栄養を補うための手術をします。
皮膚科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6173 下肢静脈瘤手術(高位結紮術) 28 0.04 1.32 0.00 61.14
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 26 0.35 6.35 7.69 80.38
K6171 下肢静脈瘤手術(抜去切除術) 20 1.00 1.15 0.00 64.50
 皮膚科では、静脈の弁が壊れると血液の流れが悪くなり、足の静脈に停滞し、逆流が起こると静脈が拡張し、下肢静脈瘤ができます。
 血液の逆流をなくすため逆流が起こっている静脈の高い位置で縛る手術である、下肢静脈瘤手術(高位結紮術)が1番多く行われています。
 2番目に皮膚癌(悪性黒色腫等)に対して皮膚悪性腫瘍切除術が行われています。皮膚癌は希少な癌ですが、高齢化に伴い増加の傾向にあります。
 3番目に下肢静脈瘤の弁不全のある静脈を取り除く手術である、下肢静脈瘤手術(抜去切除術)が行われています。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用のもの) 102 2.48 5.62 0.00 72.79
K843 前立腺悪性腫瘍手術 58 1.16 10.03 0.00 68.41
K616-4 経皮的シャント拡張術・血栓除去術 36 0.06 1.72 0.00 67.56
 泌尿器科では、膀胱癌に対して尿道から内視鏡を挿入して腫瘍を切除する手術が1番多くなります。
 患者さんの体への負担が少ない治療方法です。次に前立腺癌にたいして、ロボット支援下根治的前立腺摘出術が行われています。
 人工透析を行う患者さんのために造設された内シャント(人工透析のアクセス部分)は、しばしば狭窄や閉塞を起こすことがあります。
 その場合に放射線科と連携して経皮的シャント拡張術・血栓除去術を行います。
産科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8982 帝王切開術(選択帝王切開) 73 4.07 7.08 0.00 32.30
K8981 帝王切開術(緊急帝王切開) 44 3.70 7.59 0.00 32.80
K9091 流産手術(妊娠11週までの場合) 13 1.15 0.38 0.00 32.15
 産科では、妊娠中の経過において骨盤位や既往帝王切開妊娠等リスクがある妊娠に対して選択的帝王切開手術が1番多くなっています。
 2番目に破水、切迫早産等の緊急性のある帝王切開手術が多くを占めています。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 119 1.27 5.15 0.00 49.82
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡によるもの) 51 1.02 4.41 0.00 40.51
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 33 0.94 4.97 0.00 39.27
 婦人科では、良性の子宮筋腫核出や卵巣腫瘍摘出などの疾患には、腹腔鏡下手術での治療が最も多く、上位3位を占めます。
 腹腔鏡下手術を中心とした低侵襲手術が増加しており、開腹術に比べると患者さんの負担が軽く、傷も小さく、入院期間も短くなっています。
循環器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他のもの) 52 9.10 7.10 1.92 71.27
K5972 ペースメーカー移植術(経静脈電極の場合) 23 6.52 9.17 8.70 79.13
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞に対するもの) 23 0.48 17.70 4.35 73.43
 循環器内科では、1番目に不安定狭心症等の疾患に対して経皮的冠動脈ステント留置術、2番目に洞不全症候群、房室ブロック等の疾患に対してペースメーカー移植術、3番目に急性心筋梗塞等の疾患に対して経皮的冠動脈ステント留置術が行われています。
 順位のように循環器内科では、虚血性心疾患に対する心臓カテーテル治療が多く行われており、緊急で行う場合も多くあります。
消化器内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍粘膜下層剥離術) 59 2.31 8.86 1.69 71.41
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 41 2.22 16.12 7.32 75.59
K654 内視鏡的消化管止血術 41 0.27 9.49 4.88 75.27
 消化器内科では、1番目に早期胃癌(ステージⅠ)を内視鏡で切除する手術、2番目に総胆管結石性胆管炎、胆のう癌等の様々な疾患により狭窄した胆道に内視鏡でステント(チューブ)を留置し、胆汁の流れを良くする手術、3番目に消化管出血等の疾患に内視鏡で患部を止血する手術となっています。いずれも内視鏡による手術が上位を占めています。
 2番目の内視鏡的胆道ステント留置術は、外科的手術の前段階として行われることも多く、術後日数が長くなる傾向にあります。
肝臓内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 44 1.80 10.82 2.27 75.66
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(一連として)(2センチメートル以内のもの)(その他のもの) 31 4.23 6.26 0.00 73.87
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 13 1.15 21.15 7.69 68.54
 肝臓内科では、肝臓癌に動脈から直接アプローチして抗癌剤を注入し、その後栄養をおくる動脈をふさぐ手術が最も多く、2番目に肝臓癌に直接電極針を到達させ、ラジオ波を照射し腫瘍を治療する手術、3番目に肝内胆管癌で胆管に腫瘍があるために胆汁が上手く流れないために内視鏡でステント(チューブ)を留置する手術の順となっています。
消化器外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 54 5.46 15.48 3.70 71.91
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 37 1.43 3.22 0.00 71.19
K655-22 腹腔鏡下胃切除術(悪性腫瘍手術) 22 2.33 16.00 0.00 70.32
 消化器外科では、結腸癌等の疾患に対して、腹腔鏡下で患部を切除する手術が一番多く、次に鼡径ヘルニアに対して、腹腔鏡下で鼡径ヘルニアを切除する手術、胃癌に対して、腹腔鏡下で患部を切除する手術の順になっています。
 いずれも腹腔鏡下で行われる手術となっています。
肝・胆・膵外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 47 1.34 4.34 0.00 63.60
K695-21 腹腔鏡下肝切除術(部分切除) 22 2.77 10.18 0.00 72.09
K6152 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(選択的動脈化学塞栓術) 22 0.82 8.36 0.00 74.50
 肝・胆・膵外科では、胆のう結石症等の疾患に対して、腹腔鏡下で胆のう摘出する手術が一番多く、次に肝臓癌に対して、腹腔鏡下で患部を切除する手術、肝臓癌に動脈から直接アプローチして抗癌剤を注入し、その後栄養をおくる動脈をふさぐ手術となっています。
乳腺・内分泌外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K4762 乳腺悪性腫瘍手術(乳房部分切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 36 1.25 4.72 0.00 62.19
K474-3 乳腺腫瘍画像ガイド下吸引術(一連につき) 27 0.00 1.00 0.00 50.15
K4763 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術(腋窩部郭清を伴わないもの)) 15 1.27 8.80 0.00 70.93
 乳腺・内分泌外科では、乳癌に対して、患部を部分的に切除する手術、乳房を切除する手術が多くを占めます。
 また、乳房の腫瘍について病理組織検査をする手術の入院も多くなってます。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - 0.02
異なる - 0.03
180010 敗血症 同一 30 0.26
異なる 14 0.12
180035 その他の真菌感染症 同一 - 0.03
異なる - 0.01
180040 手術・処置等の合併症 同一 54 0.46
異なる - 0.04
 DIC(播種性血管内凝固)~感染症などによって起こる、全身性の重症な病態です。

 敗血症~感染症によっておこる、全身性炎症反応の重篤な病態です。

 真菌症~真菌による感染症です。

 手術・処置などの合併症~手術・処置などの後に発生してしまう病態をさします。
 術後創部感染などがあげられます。

 入院契機~今回の入院で契機になった病気を示します。
      診療報酬請求されるDPCコードの対象病名と入院契機病名が「同一」
      「異なる」を表しています。

 発生率~期間中の全退院患者について上記の病気がどのくらい発生したかを示しています。

 DICや敗血症は、DPCでは高額な点数が設定されており、臨床的に根拠のある診断でなければ、アップコーディング(不適切なコーディング=入院医療費の請求)を疑われる診断群分類とされています。
 厚生労働省の平成26年度の全国DPC対象病院データ集計によると、全症例に対するDICの割合が0.17%、敗血症は0.56%となっています。
 当院のDIC症例数は数件となっており、敗血症についても全請求の入院契機と同一が0.26%、異なるが0.12%と比較的低くなっています。
 手術・処置などの合併症についても、全国平均が0.56%に対して、当院は入院契機病名と同一が0.46%となっております。
 今後も当院では適切なコーディング委員会、日々のカルテ監査によるDPCコーディングの適正な運用を努力していきます。
更新履歴
2016/9/30
平成27年度 「病院指標」公開