島根大学医学部ワークライフバランス支援室
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                  〜海外留学編〜

今回は趣向を変えて、イギリスのサウサンプトン大学に研究留学した際に感じた、働きやすさ、子育てのしやすさをご紹介します。

会議も講演会も、クリスマス会も全て日中に!

サウサンプトン大学の研究室では多くの女性教授や教員、研究員が結果を出しながら、明るく働いています。

留学して最初に研究室の使い方について説明を受けた時、試薬がこぼれるなど何かあった時に対応できるよう、実験は平日の日中にするように言われました。そして、会議も講演会も基本的に日中開催です。開始と終了時間は正確で、時間内に効率よく話し合います。時々夕方の講演会がありましたが、17時から1時間程度で、日本のように19時からなど遅い時間帯の開催ではありませんでした。

歓迎会も、夏のバーベキューも、秋のハロウィーンイベントも冬のクリスマス会も、全て日中開催です。時間のある人が、来られる時間帯だけ集まって、近くのパブでフィッシュアンドチップスやハンバーガーを食べたり、大学のティールームで料理を持ち寄って食べながら、クイズや抽選をして楽しみました。

他の先生方より先に仕事を終えて帰る後ろめたさも、夜の会議や講演会に出られない疎外感も、遅くなる仕事や飲み会などで子供達の面倒をどうするか常に考えないといけない煩わしさも感じることなく、ストレスフリーな毎日でした。

イギリスは社会全体がチャイルドフレンドリーで、バスにはベビーカー用の置き場所があり、スーパーには子供用の無料フルーツが置いてあったりします。バスや地下鉄では、子供を連れているとさっと席を譲ってくれます。父親は、子供達を学校へ送迎したり、公園で一緒に遊んだり、週末家族みんなで買い物をしたりとイクメンが普通なので、主人も人が変わったようになって帰国し、子供達はすっかりパパっ子です(笑)。

 ちょっとした工夫と思いやりでより良い社会になると実感した2年間でした。現在の会議、症例検討会、抄読会などの時間を短くしたり、開催時間帯を変更したり、出席をローテーションにしたりして、皆さん、もっと働きやすい職場にしませんか。

 


                           (解剖学講座発生生物学 小川典子 )

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