島根大学医学部ワークライフバランス支援室
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WLBを実現するための取り組み紹介

                             薬剤部編 
                       〜 仕事の継続、充実Life 〜


具体的な取り組み内容を教えてください。
まずは、子育て支援として就学前の子を持つ女性薬剤師は、月に1回程度の当直業務、土日祝日(年末年始、GW含)の勤務が免除されています。また、遠方から通勤する職員は、始業時刻を繰り下げる措置をとるなど、仕事と子育てが両立できるよう柔軟に対応しています。
あまり知られていませんが、薬剤師が常駐するのはC病棟1階にある調剤室・注射室・製剤室・薬務室のほか、各病棟フロア、外来診療棟3階の外来化学療法室等、複数の部門におよびます。日々、ローテーションでその部門をまわっている中、数名のグループを組み、誰か休んでも他の誰かがカバーする体制を整備しています。
そして、各学会等の認定資格取得を推進し、チーム医療に貢献しています。

取り組みを始めたきっかけは何ですか?
現在、薬剤部は男性22名、女性16名、技能補佐員9名、総勢47名の大所帯です。特に大学卒業後1-2年目の薬剤師が13名おり、若い世代の多い職場です。7年前に、私が第1子の産休・育休を取得した際、薬剤部職員の産休取得は30数年ぶり、育休にいたっては初めてのことでした。それまでは、結婚とともに寿退職されることが多く、産休・育休を経て働く第1号となりました。その後、育休取得者は4人に増え、私も含め第2子を出産する職員もいます。仕事と子育ての両立、これからも増えるであろうママさん薬剤師のためにその土台作りが必要でした。

数年前までは、各部門での業務を固定したメンバーで行っていました。しかし「病棟に常駐する」等、増加した業務を円滑に遂行するためには、それでは難しくなってきました。誰でも病棟に上がって仕事ができるように、そして薬剤部内での業務も今まで通り行えるように、ローテーションでまわることになりました。

取り組みを始めて何か変化はありましたか?

日々、ローテーションで各部門をまわることで、多様な業務に対応できるようになり、自身のスキルアップにもつながりました。それは、皆に言えることであり、部内のレベルアップにつながったと思います。また、新人薬剤師も就職後すぐにさまざまな部署に配属され経験を積むことができ、新人教育にも力を入れることができています。

ワークライフバランス実現のために
私は現在も子育て真っ最中で、子供の病気等で急なお休みをいただくこともあります。そんな時は申し訳ない気持ちでいっぱいになりますが、同じ環境にあるママさん薬剤師、私と同様に小さな子供を持つパパさん薬剤師、子育てのベテラン先輩薬剤師も多く、「お互い様だけん。」と言って業務を引き受けてくださいます。後輩薬剤師にもすいぶん助けられています。「出産、育児休暇を経て、今まで通り仕事を続けていくことができるか」と不安になることもありましたが、薬剤部のみなさんに支えられて続けていくことが出来ています。この7年間で子育てをしながらでも働ける、両立できる、後輩たちにそう思ってもらえるような道筋を作ることができたように思います。
私自身も出産・育児の経験を通してさらに興味を持つ分野もでき、その知識を深めるために勉強をしたり試験を受けたり、大変ではありますが充実した生活を送ることが出来ています。それは、仕事を継続して行うことが出来ているからこそ味わえるものだと思います。
子育てだけではなく、それぞれがそれぞれの生活があることを理解し、仕事もそれ以外のことも充実していけるような職場づくりができるよう、応援していきたいと思います。

                  

                                       (薬剤部 原ゆかり薬剤師 2016/1/19)

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