島根大学医学部ワークライフバランス支援室
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NPO法人「イージェイネット」メールマガジン第10号に秦美恵子看護部長と、内田室長の執筆記事が
掲載されました。
 

NPO法人「イージェイネット」発行のメールマガジン第8号・第9号に続き、第10号(9月配信)『イージェイネットがズバリ聞く!働きやすい病院の作り方Q&AA』に、本院の秦美恵子看護部長と、WLB支援室の内田伸恵室長の回答が掲載されましたのでご紹介します。

第9号(小林祥泰病院長と内田室長の執筆記事)の詳細はこちらから↓
http://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/wlb/report4/topics_6.html

以下、イージェイネットメールマガジン第10号(9月配信)より一部転載 (転載許可済)

━━ http://ejnet.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆◇NPO法人イージェイネット メールマガジン第10号◇◆
「時代をリードする医療人が働きやすい病院の作り方、お教えします」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━2010/9/28 ━━━

◆◇━━━━━━━━◆◇◆今月のニュース◆◇◆━━━━━━━━━◆◇

〔2〕『イージェイネットがズバリ聞く!働きやすい病院の作り方Q&AA』

回答者:島根大学医学部附属病院  秦 美恵子氏(看護部長)
             〃        内田 伸恵氏(WLB支援室長)

*今回のQ&Aでは、看護師さん達へのキャリア継続や復帰支援、ホスピレート受審についての経緯など、詳しく質問いたしました。
前号のQ&Aの後半編となりますが、今月も読み応えのある内容ですのでぜひご一読ください!

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■Q1
看護師の中途退職の理由の多くに出産・育児が挙げられます。貴院における看護師への産後・子育て中の離職防止や就労支援の取り組みについて、教えて下さい。

□A1
島根大学医学部附属病院では、産後休暇後殆どの職員が育児休業制度を活用しています。職場復帰一カ月前位には、半日ずつ2日間程度の復帰支援プログラムを実施しています。

基本プログラムに個別ニーズを加味して、講義や演習など行い、お母さんも赤ちゃんも職場復帰のための準備をして貰っています。配属部署では、夜勤開始時期や回数の考慮など、他のスタッフの協力も得ながら進めています。

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■Q2
大学病院では、キャリアアップを目指す看護師も多いと聞きますが、キャリアアップを目指す看護師に対してはどのような支援を行っておりますか。

□A2
専門看護師や認定看護師を目指す看護職には、奨学金を支給しています。その他、学会主催の各種認定等資格取得のための研修参加や認定試験等、毎年個人レベルでもチャレンジできる機会があります。

敷地内にある医学部の看護学科・医学科で学ぶ職員への勤務計画等、現場レベルでの支援も協力的です。

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■Q3
医師・看護師に対して育児休暇中の在宅学習支援や復帰支援トレーニングシステム等が構築されつつあると聞いていますが、どのような内容で実施されておられますか。

□A3
院外も含めた潜在看護師や当院の育児休業中の看護職員に利用できるWebを介した在宅学習と技術演習があります。基礎看護技術等のDVD学習と、シミュレーターを活用したフィジカルアセスメントや技術演習を受講できます。

最近では育児休業期間が1年程度の職員が殆どなので、その間はしっかりお母さんに徹して、復帰支援プログラムで対応しているケースが多くなりました。

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■Q4
2007年3月にイージェイネットの働きやすい病院評価事業(ホスピレート)を受審するに至った経緯を教えて下さい。またホスピレートを受審した後に、病院スタッフや患者さんらに何らかの反響等がありましたら、それもぜひ教えてください。

□Q4
当院の病院長には「職員の就労環境への満足度が上がって初めて患者サービスと医療レベルが上がる。」との持論があります。まず、女性の離職率を低下させることは、医師、看護師不足の解消に直接的な効果があります。「働きやすい病院評価」の認証を取得することにより、復職希望の女性医師等医療従事者への本院の認知度が高まり、優秀な人材の確保に繋がることを期待しました。さらに、職員が安心し満足感をもって働ける病院であ
ると第三者から評価されることにより、患者さんの信頼や安心感を得、患者さんに選ばれる病院になりたいと、受審しました。

その後平成19年度の文部科学省の新しいキャリア継続モデル事業に、「しなやかな女性医療職をめざして」という当院の企画がGood Practice(GP)として採択されました。「働きやすい病院評価」の認証等、病院全体での取り組み状況が評価されたものと考えています。文部科学省の補助事業期間中に、女性医療職の就労支援、復帰支援の仕組みを整備し、あわせて男性職員の意識改革などにも取組はじめました。

現在、女性職員の育児休業取得率は、ほぼ100パーセントとなり、育児休業からの現場復帰も順調に進んでいます。男性職員も少数ではあるが、育児休業を取得するようになってきており、職場全体の意識改革も進んでいると考えています。

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■Q5
働きやすい病院としての島根大学医学部付属病院のアピールポイントは、ズバリどんな所だと思いますか?

□A5
まず、ワークライフバランス支援室を中心とした育児支援、就労支援(保育所、病児・病後児保育室、学童一時保育、カウンセラーによる相談等)が軌道に乗り、院内職員への認知度も高まってきていることです。育児休業からの現場復帰者も年々増加し、男性職員が育児休業を取得する例も出てきました。

また、非常勤職員であった医員・研修医を常勤化して年俸制を導入するなど、人事管理面で全国的にも先進的な取組をしています。患者様に安全安心の医療を提供していくことと、職員の安心満足を実現することは表裏一体であると思っています。

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■Q6
最後に、イージェイネットメルマガ読者にお知らせしたいメッセージがありましたら、よろしくお願いします。

□A6
島根大学病院は新病棟を建設中で(2011年6月竣工)、さらにその後外来棟の改築なども予定しておりダイナミックに変身中です。全国の医学部附属病院では唯一、働きやすい病院評価事業の認証を受けている本院です。患者様に安全で高度な医療を提供すべく、満足感・充実感をもって一緒に働きたい方がいらっしゃいましたら、是非、ご連絡ください。

↓島根大学医学部附属病院のホームページはこちらです。
http://www.med.shimane-u.ac.jp/hospital/index.html

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