第17回眼科生体防御研究会

H30.7/27に第17回眼科生体防御研究会を開催し、慶應義塾大学医学部眼科学教室特任准教授の栗原俊英先生に 「近視進行メカニズムの分子生物学的理解と介入手段確立への取り組み」についてご講演いただきました。 アジアには近視が多いが、近視は遺伝的要因だけでは説明できず、環境因子などによるエピジェネティックな変化である可能性に注目し、 現在行っている研究内容についてご紹介いただきました。-30Dレンズを負荷するマウスレンズ誘導近視化モデル(LIMモデル)の開発、 そしてモデルを使用した、Blur仮説・網膜シグナル・概日リズムの近視化への関与の検証についてのご紹介。 また、ホットな話題である“バイオレット光が近視化を抑制する可能性”について、有水晶体眼内レンズ症例からヒントを得た研究であることや、 実験モデルを使用し、バイオレット光を1日のうちでいつ浴びたら効果があるのか、どのようなメカニズムで近視化の抑制が起こりうるのか、 また、どんな食材が近視化を抑制する可能性があるのか等、先生の研究室で行っておられる素晴らしいご研究について、 とても興味深く拝聴させていただきました。

髙井 保幸


栗原俊英先生を囲んで
     
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