2019年4月18日から21日まで東京国際フォーラムで開催された第123回日本眼科学会総会の初日の午後から,
岩手大学理工学部の富田浩史教授と一緒に “Novel concepts for development of therapeutics against refractory ocular diseases”
と言うタイトルでInternational Symposiumをオーガナイズしました。
演者は,オクラホマ大学のDr. Michael H Elliott,テネシー大学のDr. Nawajes Mandal,国立成育医療研究センターの横井匡先生,
岩手大学の菅野江里子先生にお願いしました。
失明につながる疾患を克服するためには,まずは疾患のメカニズムあるいは細胞の生理を詳しく知る必要があるとのコンセプトの元に,
それぞれの先生方が研究されている,眼圧調節における膜ドメインの関わり,スフィンゴ脂質の制御と視細胞機能の関係,
iPS/ES細胞から分化させた網膜神経節細胞の機能評価,新規視物質の遺伝子導入による視覚再生の試み,についてご講演頂きました。
講演内容のレベルの高さはもちろんですが,会場からもたくさんの質問・ディスカッションが有り,
大変に盛り上がったシンポジウムでした。今後も難治性眼疾患の治療に向けた取り組みを継続する必要性を再認識しました。
谷戸正樹