UCLAでの見学報告

3ヶ月のアメリカ・カナダ武者修行中の原です。この度UCLAでの見学が終了しましたので報告をします。
2019年5月初旬から6月中旬までの計6週間をロサンゼルスで過ごしました。LAはもう少し燦々と日差しが照る場所かと思っていましたが、 案外肌寒く、涼しい日がほとんどでした。この季節のLAは写真1に見られるような青紫のカルフォルニアライラックが道端で咲き誇っています。結構きつめの芳香がします。
さて6週間、UCLAのStein Eye Institute, Pediatric Ophthalmology and Adult strabismusのDr. Demer(写真2右)のもとで外来と手術見学を行いました。 UCLAの眼科部門は入院施設がなく、手術の全てが外来の日帰り手術です。写真3が手術棟の中ですが、眼科のみで手術室が6つ、 待機ブースが22ありました。術前の患者は待機ブースから手術室に入り、術後経過を観察され帰っていきます。 私が見た限り、全身・局所麻酔関わらず全ての症例に麻酔科医が付き添います。 局所麻酔で患者が痛がったりした場合、“Happy juice”を差し上げます!と言って静脈から麻酔薬を投与していました。 これまで私が見たこともない斜視手術をたくさん見学しました。外来・手術見学で最も印象に残った事は、患者に手術や病態を説明する際や、 医師間で手術の術式を検討する際にPubmedで引いた論文を元に行っている事でした。最新の知見を患者に提供している姿勢をまざまざと見たのです。
まだ、あと2ヶ所を見学予定です。今後の自分の診療や若い先生の留学に少しでも糧となるような研修にするつもりです。

 原 克典

写真1 カルフォルニアライラック

写真2 Dr. Demer(右)と私

写真3 手術棟の中
     
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