益田さいえんすたうん2019 活動報告

島根大学医学部病態生化学講座の浦野健先生よりご氏名を頂き、2019年7月6日(土)、 益田市の島根県芸術文化センター「グラントワ」にて、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の一環として、 高校生を対象に開催された『益田さいえんすたうん2019』に講師としてポスター発表をしてまいりました。
発表内容は、昨年度、私が若手研究者優秀論文賞を頂いた、「Carteolol hydrochloride reduces visible light-induced retinal damage in vivo and BSO/glutamate-induced oxidative stress in vitro」のvivoの内容に関するものと、 昨年度~今年度にかけて行っている「Automatic Anterior Chamber Angle Pigmentation Analyses Using a 360-degree Gonioscope」 のアルゴリズムの確立に関するものを2題持っていきました。日頃、高校生にはなじみのうすい眼科学の中でもさらにニッチな内容を取り扱いましたが、 入れ替わり高校生達が質問にきて、思った以上に興味を持って話を聞いてくれた人が多かったように思われました。
その後、高校生達に混じってJAXAの川口淳一郎先生の講演をお聞きしました。特に興味を持ったのが小惑星探査機「はやぶさ」の着地制御の際、 着地点は必ず1点であるというコンセプトのもと、面(3点)での着地にこだわっていた欧米のやり方とは違ったアプローチで、 低重力環境下での着地制御を可能にしたというお話でした。いかに少ない予算、限られた資源で、アメリカ、世界に先んじる小惑星探査を行うか、 というパッションにあふれる講演で、大変興味深く聞かせて頂きました。

松尾 将人



     
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