第39回日本眼薬理学会

2019年9月14日・15日に名古屋市立大学病院で開催された第39回日本眼薬理学会に参加してきました。
参加者の約1/3が眼科医,1/3が薬剤師, 1/3が企業関係者という、普段の学会ではあまりない雰囲気の中で行われました。 今回の学会はいろんな眼疾患のトップランナーによるシンポジウムが多く,内容についていくのは大変でしたが,とても勉強になりました。 特に同志社大学小泉範子先生がお話しになられたRhoキナーゼ阻害薬を用いた新しい角膜内皮細胞の前房内注入による治療法は, 現在の角膜移植術にとって代わり、近い将来に実現しそうな素晴らしい治療法であるとともに,Rhoキナーゼ阻害薬のあらたな重要性の一面を知る素晴らしい機会となりました。
私の一般公演は,“エルロチニブ塩酸塩服用を契機に発症したと考えられる難治性角膜潰瘍の1例”を発表しました。 あまり認知度は高くはない抗がん剤による眼副作用について,眼科医・薬剤師・創薬企業の少しでも多くの方に知っていただく機会となってくれたのではないかと思います。

髙井 保幸



     
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