“絶対にWeb開催できない学会が,そこにはある”

毎週のように開催されていた地方会・研究会が中止され、全国学会はWeb開催あるいは日程延期が続々と更新されていきます。 この医局HPも学会・研究会印象記のupが難しくなっています。2011年6月、東日本大震災の3カ月後、強余震の続く福島市で第29回日本眼腫瘍学会を開催しました。 その年20件以上の全国学会が東京開催を諦めた中、日本眼科学会だけは4月に東京フォーラムで通常開催されました。眼科学は自然災害に強い学問分野と言えるでしょう。
しかしながら、今年度の各種学会延期は当然感染リスクを避けることにあります。9月開催予定であった眼腫瘍学会(福岡市)、11月開催予定であった眼窩疾患シンポジウム (浜松市)の学会長からはWeb開催の打診がありましたが、理事会の満場一致で1年延期となりました。 1演題ごとの熱く長い討論風景(質疑応答時間≒口演時間)はネット環境下で再現困難ではないかという危惧もありますが、最大のネックは懇親会が無くなることです。 100人前後のコアな眼腫瘍仲間にとって、二次会以降も本音で語り合える集いの場は、講演会以上に貴重な繋がりを熟成する場となります。22年前の眼腫瘍研究会に参加後、 私も魅了され抜け出せなくなりました。腫瘍関連学会以外にも日眼、臨眼、手術学会等の開催地に併せて、「眼腫瘍探究会」という有志の勉強会が開催されます。 各自インパクトのある症例を持ち寄って相談するのですが、これも懇親会がメインです(写真)。三密が解除される日を心待ちにしています。

兒玉達夫


 (写真の説明)
ある年の眼腫瘍探究会:築地のがんセンターで勉強会後、最寄りの鮨店で懇親会。
   現時点で200回目を超えているらしい。
     
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