第2回レドックス・酸化ストレス・フィトケミカルズ生体計測研究会(2nd B-ROPs研究会)

2020年8月7日、第2回レドックス・酸化ストレス・フィトケミカルズ生体計測研究会(2nd B-ROPs研究会)を開催しました。参加者は事前登録者132名、会場30名でした。
COVID-19のいわゆる第2波が各地で猛威を振るっており、残念ながらWEBでの開催となりましたが、非常に多くの先生にご参加いただき、大変活発な討論ができたかと思います。
私自身はAGEsに関する発表をさせていただきましたが、それ以外に紫外線光、活性酸素、皮膚カロテノイドといった多岐にわたるテーマについてご発表をいただき、基礎医学的データや疫学研究の重要性を再認識致しました。
私自身が感じていたこととして、酸化ストレスに関する臨床的な知見は少しずつ集まってきていますが、基礎医学的な裏付けがまだ不十分であると考えていました。
九州大学山田健一先生の特別講演では、酸化脂質に関する基礎医学的知見から創薬展開に至るまで、基礎から臨床への架け橋となる最新の知見をご教示いただき、非常に興味深く拝聴させていただきました。酸化ストレスにおきましても、 このように基礎医学的な裏付けをもって臨床応用していくことが今後の課題ではないかと思いました。
また東海大学山中幹宏先生や聖隷浜松病院尾花明先生のご発表でもありましたが、AGEsセンサーやベジメーターをスクリーニング的に使用して、ハイリスク患者を拾い上げる、また患者自身が認識をすることで行動変容する、 その結果として酸化ストレスが影響する疾病を予防していく、といったことが今後患者様の健康に寄与するうえで最も望まれることであると考えます。
このような研究会が一つの刺激になって、さらに酸化ストレスに関する研究が進んでいき、実際の臨床応用に繋がっていくことを期待したいと思います。

髙柳佑士





     
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