第11回島根県眼科臨床研究会

酷暑の中、Web講演という形で、2020年8月23日に、第11回島根県眼科臨床研究会が開催されました。
国立成育医療研究センターの仁科先生からは、「乳幼児健診アップデート:注意すべき眼疾患とその対応」というテーマで、 乳幼児の視覚スクリーニング法と事後処理、見逃してはいけない眼疾患とその対応について、ご講演頂きました。 乳幼児期の視覚異常の早期発見の重要性について再認識するとともに、日常診療においてはあまりお目にかからない疾患が多く紹介され、大変勉強になりました。
京都大学の辻川先生からは、「OCT、OCTAなどの最新の検査機器から学ぶ黄斑疾患の病態と治療戦略」というテーマで、実際の症例をもとに、 最新の検査機器を用いて得られる所見から、黄斑疾患の病態、および病態理解に基づく治療戦略について、ご講演頂きました。 光干渉断層計(OCT)、広角眼底撮影、補償光学適応走査レーザー検眼鏡、OCT Angiographyの実際の運用、所見の読み方について、 大変分かりやすく、示唆に富んだ講演内容で、明日からの日常診療および臨床研究に生かしていきたいと思いました。
座長の高梨先生もおっしゃっていましたが、個人的には、先生方のせっかくの貴重な講演を直接拝聴できず、やはり残念なので、早くコロナの影響が収束し、 通常の講演会を開催できる日を心待ちにしています。

松尾将人


国立成育医療研究センター 仁科幸子先生

京都大学 辻川明孝先生

島根県眼科医会 高梨泰至会長
     
ページのトップへ戻る