Cadaver Surgical Training(CST)で涙道手術実習に取り組みました

2020年9月19日当院解剖学教室におけるCadaver Surgical Training(CST)が、宮崎千歌先生を講師にお招きし開催されました。 私は、原先生、真鍋先生と共に参加いたしました。当初は4月に予定されておりましたが新型コロナウイルスの影響もあり延期となっておりました。
CSTとはご遺体(cadaver)を用いた手術教育のためのトレーニングです。
今回は涙嚢鼻腔吻合術について勉強してまいりました。
医師として8年目となりますが涙道内視鏡、鼻内視鏡を使用したことがなく、今回初めての使用となりました。教科書ではなかなか学べない生体に近い状態での解剖を学ぶことができました。 内視鏡で観察しながら鼻内の粘膜、骨を削るということは手術を見学していたので理解しておりましたが、実際にやらせて頂きその難しさについて、身をもって体験することができました。
この経験を活かし、島根大学の涙道外来を更にレベルアップさせていきたいです。
今回お休みの中、CSTにご協力頂いた宮崎先生、解剖学教室の皆様、誠にありがとうございました。

河野通大


当教室の眼科医2名がご遺体での涙道鼻腔吻合術,涙管チューブ挿入のトレーニングを行いました。私は,CST開催の準備を行う役割で,当教室では初めての経験でした。 倫理委員会への書類提出等の手続き,解剖学講座との打ち合わせなどご遺体を利用したトレーニングですので,厳正な準備を行う必要がありました。
開催してみた感想ですが,臨床では,出血や体動等で確認が不十分となりがちな組織が,思う存分,宮崎先生の指導の下で観察できました。得るところが多い実習であったと思います。
ご遺体を提供して頂いた方の意思に沿えるよう,今後の臨床診療に生かしていきたいとの思いを強く持ちました。

原克典







     
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